10/19の東京新聞「こちら特報部」の、
『裁判所 令状請求ほぼスルー いきなり逮捕 在日映像作家の場合』
は、驚きべき捜査が紹介されていた。
この記事自体は、「捜査令状や、拘置の決定を判断するはずの裁判所が、手続きを形骸化させ、ほとんど機能していない」ということを訴えようとしている。
そのために、「こんな異常な捜査も野放し状態」という意味合いで、記事が書かれているのだが・・・
そうした捜査を、警察当局は「裁判所に許可をもらっているから」と。
裁判所は「捜査令状には秘密性があり、その個別理由には答えられない」と。
要するに、お互いに相手に責任転嫁しているのだ(-ω-)
【こんな逮捕がありえるのか】
金稔万(キムインマン)氏。在日コリアン二世の映像作家。
日雇い労働者などをテーマに、行政や大手企業の「弱者切り捨て」を問題視した、映像作品や訴訟を起こしている。
そんな彼が、自宅で突然逮捕された。
逮捕理由は、
「免状不実記載」と「偽造有印私文書行使」。
もっと簡単に言えば、前者は、
「運転免許証の住所を、自宅ではなく、寝泊まりしていた事務所にしていたこと」
および後者は、
「事務所の賃貸契約を更新する際、保証人に確認をとっていなかったこと」
だという(゚Д゚)
金さんは、免許については、当然だが「どちらでもいいと思っていた」。
賃貸契約については、「保証人と連絡がつかなかったことは、不動産会社にも了承を得ていた」。
【身内まで襲う、いやがらせ捜査の恐怖】
結局、金さんは、11日間、身柄を拘束されたのち、「起訴猶予」で釈放された。彼に逮捕歴はなかった。
拘置延長の決定は、裁判官が決める。金さんは「裁判所ならわかってくれる」と期待したが、話は何1つ聞いてもらえず、あっさりと「拘置延長」が決まったという。
これらの捜査について、彼はいまだに、納得のいく答えをもらっていない。
それだけではない。
逮捕時、金さんは事務所を家宅捜索されたが、どういうわけか、
「両親の実家」と、
「関係していた野宿者支援団体の事務所」と、
「二回だけ寄稿したことのある、人民新聞社(左派系の新聞社)」
にまで、ゾロゾロと捜査員が押し掛け、数時間、部屋中をひっかきまわしたのだそうだ。
当然ながら、そこにいる人たちに、
「金さんの免許証や賃貸契約書について」
など、知るよしもない。
だが、警察は淡々と部屋を捜索し(一体、何を探したかったのか?)、テキトーな書類や本を押収していったという。
どう考えても、これは不当なイヤガラセであろう。
「野宿者を支援」し、ロクに対応をしない行政を批判すれば、公安の「弾圧」の対象になる。
こんな事例が、今の日本でも残っているというのか('A`)
【捜査機関も腐敗まみれ】
相次ぐ冤罪、そして特捜の組織的腐敗・・・
やっと、大きなニュースになったが、それは「氷山の一角」と言える。
取り調べについても、拷問まがいの事例は後を絶たない。
実際には不起訴や無罪になった人間でも、逮捕後、「持病の薬」を取り上げられ、体中がむくみ、釈放後に緊急入院させられた人間もいる。
「15年ブチこむぞ」
「親もいっとくか」
「アンタ、90歳のおふくろさんが施設にいたな。こんなキツイ取り調べに、耐えられるかな?」
耳を覆いたくなるような脅し文句だ(´・ω・`)
さらには、末端の警察官まで、「得点ノルマ」により、微罪でキップを切る。
最近の話では、「指紋をとった件数」がノルマ化され、あちこち職務質問し、ちょっとでも武器になりそうな仕事道具(カナヅチ・工業用ナイフなど)が入っていれば、署まで連行し、指紋をとるのだという。
【自分の身は、自分で・・・?】
非常に残念な話であるが、警察はつねに、あなたの味方ではないようだ。
時には、彼らの都合で、敵にされてしまう(-ω-)
そういう場合は、適切に対処しないと、取り返しのつかない目にあうことも・・・たとえば、死刑にされたりね(´Д`)
やっぱ、可視化しないとダメだよな・・・あと公安は縮小しろ!
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