以前、何度か記事にした事もある、「在日特権を許さない市民の会」こと「在特会」の幹部から、ついに逮捕者が出たそうだ。


『「在特会」初摘発、4人を逮捕 「日本からたたき出せ」…朝鮮学校に拡声器で抗議』 産経ニュース 8/10

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100810/crm1008101147006-n1.htm


『在特会幹部ら4人を逮捕 朝鮮学校の授業妨害容疑』 朝日.com 8/10

http://www.asahi.com/national/update/0810/OSK201008100099.html


 今回の逮捕の理由も踏まえ、先延ばしにしてきたこのテーマも、そろそろ取り上げねばならないだろう。

 ネトウヨを看板テーマに掲げておきながら、このところスッカリ取り上げなかった事を、まずおわびしたい。


 理由は、「彼らの特徴」については、すでにある程度の答えが出てきたためである。そのうちゆっくり、1つ1つ解説してみたいとは思う。

 そして、彼ら自身に訴えかける場合、「彼らの主張に反論」しても、ほとんど意味がないと悟ったというのも理由だ。そんなツッコミを入れるより、「こういう見方もある」ということを、淡々と語る方がマシで、効果がある、と実感してきたからだ。結果的に、真面目な政治ブログになってしまった、ということである(*ノωノ)

【まえがき:僕は彼らがキライです】


 さて、そうした理由にさらに輪をかけて・・・

 彼らについての記事を書くのは、非常にユーウツである。

 理由は・・・彼らを「人間として好きになれない」からだ(・ω・;)


 最初から色メガネが入っている事柄を、中庸に解説するのは難しい。そういう意味でも、記事にするのはためらわれてきた。

 というか、議論うんぬんの次元ではないようにしか見えないのだ、彼らは。いちいち反論するのもバカバカしい、としか言いようがなく、そういうものを取り上げるのは、いろんな意味で好ましくない(-ω-)


 彼らがマスコミからスルーされ続けてきたのも、「取り上げるだけの価値が無い」という点が大きいと思われる。だが、社会現象になってしまった以上、そういった面に対しては何か言わなければならないだろう。


 が、在特会について語るのは、ちょっとボリュームが増えそうになるので、まずは今回の逮捕劇においてのみ、話をさせていただこう。

【今回の事件のあらまし】


 あちこちで街宣活動をおこなっている彼らが、問題視されたのが「京都の朝鮮学校前での街宣活動」だ。

 この学校が「隣地の公共公園を、何十年も不法占拠している」とした在特会のメンバーが、この公園に合った朝鮮学校のスピーカーを破壊、ゴールポスト等を勝手に動かした。

 その後、校門前にて、ゲートごしに街宣を開始。学校関係者に向かって、拡声器まで使って罵倒を浴びせたのだ。

 類似の行為は3回ほどおこなわれた。最初の1回の様子は、こんなかんじである。


『1/6京都児童公園を無断で校庭として使う朝鮮学校から奪還』 youtube 2009/12/19

http://www.youtube.com/watch?v=6Nzr-0--stc&feature=fvst


 街宣の出だしは、2:10あたりから。見ていただければわかると思うが、とてもまともな抗議や演説ではなく、単なる罵倒と恫喝に見える。これを学校前で、生徒がいる間にやったというのだから・・・(´・ω・`)

 これに対し、すでに民事裁判においては、「街宣したら罰金」という裁定が下っており、それ以来、街宣活動は無くなっていた。


 だが、今になって、刑事事件としても逮捕に踏み切った、という事で、これはなかなか不思議な動きと言える。



【双方の言い分とは】


 在特会側は、「学校の公園使用は不法占拠である」とし、「市民からの苦情があったので、我々が行動し、抗議にきただけ」と言っている。彼らにそんな権限があるのかはともかく、そういうことだそうだ。


 学校側は「公園は市や近隣住民の許可(黙認)を得ている」とし、在特会の行動で「授業が妨害され、生徒に心の傷ができた」という。


 どちらが正しいかに関しては、司法の判断に頼るのが一番だろう。民事では負け、刑事でも逮捕された在特会は不利だが、朝日の記事によれば「学校側の不法占有についても立件を検討」とあるため、双方ともに裁かれるかもしれない。


 ・・・だが、「公園使用の是非」はともかく、「街宣活動の是非」において、立件がなされたのは、意味が大きいように思う(・ω・)



【なぜ、今動いたのか】


 彼ら在特会の全体像については、次回で語るとして・・・

 今回の「警察の動き」についてだけ、考察しておきたい。


 既に民事で決着がついていること、それ以降、妨害行為がないこと、やけに月日が経っている事を考えると、今回の逮捕は「何か意図がある」と見れるのではないか。

 任意同行事情聴取ではなく、いきなり家宅捜索&逮捕とは(゚Д゚)


 朝日の記事によれば「逮捕されなかった、会長宅まで家宅捜査した」とあり、会長自身もその後「パソコンなどが押収された」とホームページで言っている。

 また、産経の記事によれば「今後もメンバー数人の家宅捜索をおこなう」、「公安は注視していた」とある。この動きはどうやら「本格的な在特会潰し」と言えそうだ。

 つまり「朝鮮学校事件」は単なる口実でしかない、と思われる。



【警察を敵に回したが・・・】


「愛国・正義」を掲げ、「市民運動」の態勢を見せてきた在特会が、「公安に明確に敵視された」という事実は大きいだろう。

 今後、在特会と似たような組織や、彼らを支持する人間は、「警察組織と敵対する」事を意味するからだ


 その時、彼らは、自分らの掲げる「正義」を、維持できるのだろうか?

「公安は朝鮮人に乗っ取られている!!民主党の陰謀だ!!」などと言って、無理やり納得するのだろうか??

 司法で裁かれれば「不当判決だ!裁判官は左翼だ、帰化人だ!」などと、なにやらコジツケてしまうのだろうか???

 いったいどこまで敵対者を増やし、孤立を深めれば、自分らの姿に気付くのか・・・早いとこ気付いて、冷静な方向に行ってくれることを願う(が、たぶん無理だろうなw)



では、次回は、在特会そのものについて考える予定です。

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今回のアンケートは「【在特会に逮捕・家宅捜索】警察・公安の意図は?

http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=45354

在特会は、ネトウヨからも嫌われていいと思うんだがなあ・・w