民主党内の内紛が激化している。こういうのは、はたから見ると、実に醜く見えるものだ。

「負け犬」に叱咤するのは一回でいいと思っていたが、なんだかますます混乱する民主党が見るに堪えないので、もう一度、キビシイ事を言わせていただきたい(`ω´)


 日本において大政党と言えば、自民と民主だろう。それ以外の政党は、比較として明らかに小さい。小さいがゆえに、内部のゴタゴタは存在しない(か、単に聞こえてこないか、である)。


 自民党は「派閥」とか、「族」とかいうのが明確な政党だ。気に食わないが、わかりやすくはある。

 民主党も派閥的なものはあるが、それよりわかりやすいのは「小沢派」と「反小沢派」だ。

 これの抗争が、仁義なき様相を呈している(゚Д゚)



【消えた小沢と、責めまくる反小沢】


 小沢氏は「雲隠れ」しており、党内でもその動向がアレコレ噂されるほど。

 元々、表に立つのがキライな小沢氏であるから、これは不自然なこととも言えない。

 だが、そのスキ(?)に、反・小沢派が必死に噛みついているそうだ。


雲隠れ小沢氏に批判相次ぐ 「大敗に責任、離党勧告を」「代表選不出馬なら引っ込め」』 産経ニュース 7/16

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100716/stt1007162249007-n1.htm


 キッカケは、牧野聖修氏。

「小沢氏は万死に値する。離党すべきだ」と、ムチャクチャな噛みつき方だ。


 他にも、渡辺おじいちゃん、前原氏、岡田氏などが、小沢氏に「選挙の責任を取れ」という旨の発言をしている。

 また、検察審査会の騒ぎが収まらない事に対しても、批判を向けている。


 こうした「反小沢・親菅」な人たちはいきり立っているが、ところがどっこい当の菅総理は、小沢氏に対して、

「選挙の失敗を直接あやまりたい」

 といった趣旨の発言をしているのだから、なんとも滑稽である(’ω’)



【菅総理にも非難ごうごう】


 一方、親小沢グループは、選挙の失敗を菅総理に向けている。

「消費税発言で負けた」

「小沢の選挙戦略に逆らったからこうなった」

「代表はかわるべき、枝野氏は辞任すべき」

 などなど、菅グループとは真逆の事を言い合っている。


 要するに、小沢グループ反小沢グループ同士の「典型的な、責任のなすりつけ合い」ということだ(´Д`)

 以前からいろいろと「不和」は言われてきたが、ここまでわかりやすい対立というか紛争は初めてではなかろうか?

 これだけでも十分に醜い争いなのだが、当人たち・・・すなわち「菅総理は小沢氏に頭を下げ」ているし、小沢氏は「雲隠れ」しているのだから、三流喜劇のようではないかwww



【実際は誰の責任か】


 以前の記事で、僕自身は民主の敗北を「菅総理のせい」とした。


『「恥ずべき失敗」の民主①:消費税は争点でもなんでもなかった』 7/12

http://ameblo.jp/kitanotabito/entry-10588478879.html


 選挙に負けた原因が、仮に「小沢・鳩山のせい」にあったにせよ、この二人はすでに辞任で党内決着をつけており、さらに責任を追及するのは無理がある。やりすぎだ。

 牧野氏は「二人擁立は失敗」だと言うが、複数区で、民主議員が一人も通らなかった地区はゼロなのだ。それに、ダブル当選した地区も2つあり、仮にこれを「一人だけ擁立」にしていたら、議席はさらに2つ減っていたことになる。これって成功じゃないの?

 都市部で風がふいていれば、これはさらに伸びた可能性が高く、風をピタリと遮断したのは菅総理自身だ。だが、そんな逆風の中でも損失ゼロだったのだから、ダブル候補は理想的な作戦だったと言えよう。

 一人区も小沢氏は重視し、早くから切り崩し工作や演説に出かけていたが、鳩山政権は何か手を打ったのか?一人区の大敗北は、別に小沢氏の責任ではあるまい。

「ヤワラちゃん効果」か知らんが、比例ではガッチリと大勝利しているし、小沢マジックは完璧に近かったと思われる。

 ・・・だから、選挙の責任を「小沢氏のせい」にする菅陣営は間違っていると思う(・ω・)


 また、検察審査会の問題は司法の責任である。やたら事件を長引かせ、起訴するかしないかでジワジワと責め続けているのは検察自身ではないか?これを「小沢氏のせい」にするのは、無理がある。真綿で首を絞められている仲間に対し「引きちぎって逃げるか、さもなくばさっさと死ね」とでも?w


 僕自身、小沢氏はキライだし、離党してくれて構わないが・・・それとこれとは別なのだ(`ω´)

 今回の反小沢派の「小沢攻撃」はあまりに見当違いに思えてならない(-ω-)



【混迷極まる政局】


 民主党内での、巨大な亀裂。また、同じ派閥内でも揃わぬ足並み。

 こんな状態で、カオスな参議院議会を、しっかり与野党協議できるのか不安になってくる。


 むやみやたらに小沢氏を批判するのは違和感があるが、かと言って小沢氏を持ち上げるとか、代表選に出すのも間違っている。そんな事したら、国民は確実に民主党に失望するだろう。

 僕個人の意見としても、また政局を鑑みても、この二つのグループの対立は「巨大な浪費」に思えてならない。不毛すぎてウンザリだ。

 小沢グループはしっかりと菅氏を支え、菅グループはしっかりと小沢氏の知恵を借りたらいい。要するに、仲良く歩みよれってことだ

 その「当たり前」に立ち帰る事こそが、民主の再出発となるだろう。



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正直、結果の予測がつかないなあw