「大崖砂防公園」の次に訪れたのが、道の駅「賤母」。
ここは平成の大合併で岐阜県に移った、旧木曽郡山口村にある道の駅です。
国道19号を南下して、中津川市に入ると間もなくのところにあり、中山道の宿場を思わせるような旅情豊かな道の駅です。
なぜここが水と関係あるんだ? ・・・と、疑問に思う諸氏もいらっしゃると思います。
それは、ここには「しずも清水」という湧水があるという情報を前々から得ており、一度は訪れてみたいと思っていたから。
「木曽路名水探検隊」としては、たとえ県外になったといえども「木曽路」のうちであり、ここを外す訳にはいきません。
この道の駅の裏山(賤母山)は、原生林に近い自然林で、温帯と暖帯の600種類もの植物が混生しており、植物学的にも貴重で、特別に保護されている地域であり、道の駅で使用されている水は、この貴重な裏山から湧き出た清水を引いて、飲み水として使用しているとのことです。
水場は丸太をくりぬいて水を溜める「水舟」という、大桑村の須原宿とか、木曽ではよく見られるものです。水舟と並んで石をくりぬいた「石臼?」というのか、水場もありました。
特に「飲用可」とかの表示もないし、柄杓もなかったので、飲んでいいものか躊躇したが、それでもと思い、少し口に含んで飲んでみました。 軟水なのか、やわらかい口当たりでした。
あと、トイレ前にも親亀小亀の水場があったが、これは手洗い用なのか?なんでしょう?
たぶん「水舟」と同じ水だとは思いますが、さすがに飲めませんでした。
水とは直接関係ないですが、この道の駅には「東山魁夷 心の旅路館」があります。
東京美術大学に入学した大正15年、夏休みに友人と御嶽登山に訪れた際、この旅で思いがけず
木曽の人々の素朴で温かい心に触れ、雄大な自然の美しさに感動した魁夷は、風景画家への道を進む
決心をしたと言われています。
後に、この旅を「大きな人生の開眼であり、自然の発見でもありました」と回想しています。
もう一つ、ここで売っている食べ物についてちょっと・・・。
9月に家族で立ち寄ったときに食したフランクフルト。
肉汁じゅわーな逸品で、食べ応えがあります。
それから五平餅。
ころころとした小ぶりの団子状(3連)で、これまたうまい。
地域によって平ら(2連)であったり、草履型であったり、棒型だったりいろいろあって、調べていくと面白
そうです。
あとは釜焼きピザ。
後で知ったが、これはどうも特筆すべき逸品らしい。
発掘隊が訪れた日は、五平餅は売り切れで、他は冬場のせいか売っていませんでした。
(seisyun)