続いての発掘は「木曽駒冷水」

 

 この日は、先日ご紹介した「旧湯」の発見に手間取ったため、まだ午前中とはいえ車内には1日分の体力を使い果たした隊員たちの重苦しい空気が漂っていた。

 さ~、次の水場はサクッと発見したいと誰もが思っていたが、なかなかそうはいかないものである。

 木曽駒高原を登り、だいたいの目的地付近には来たものの……みつからない……

 近くのペンションに立ち寄り、場所を聞くことに……しかし、隊長以外誰も車を降りようとしない。足がだるいのである……1人車を降り、場所を聞いている隊長の背中に我々隊員は車内から忠誠を誓った。


 さて、本題のこの水場は車で行けるものの、国道19号から木曽駒高原へかなり登った所にある。数年前まで営業していた新和スキー場の駐車場付近にひっそりとある。


木曽路名水探検隊のブログ


 写真にもあるように、この水は木曽駒ケ岳(標高:2,956)から流れ出る湧水で、昔から健康水として親しまれているようである。現在でも周辺にあるペンションではこの水を生活用水としても使用しているとのこと。この日も、岐阜ナンバー車が先客で楽しんでいた。我々も早速飲んでみるが、疲れのためか味がよく分からない…申し訳ございません…



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 スキー場が営業していた頃は、この辺りも少しは活気があったのであろうか。スキー場の建物等がそのまま残っており、少し不気味な雰囲気のなか、静かに水が流れ出ている。

 色々な水場を訪ねてきたが、ここはまた不思議な空間に私は感じた。ある種の霊場のようにも…(uchi)