(前回)木曽町に伝わる旧湯の探索に来た一行であったが、朝から山道を彷徨うこととなり出鼻を挫かれてしまう。しかし諦めることもできずに尚も探索続行を指揮する隊長の元、お昼までに見つかるのかなあ、お昼ご飯は何を食べるんだろうと某隊員は考えていた…。
ということで、新湯「駒の湯」さんで場所を尋ねた一行は、再度探索にチャレンジしました。
教えていただいたとおり車で駒ケ岳方面へ登って行き、分れ道でキビオ峠方面へ南下します。駒の湯さんから20分ほど走ると見晴台と方角板を発見。
(見晴台より御岳方面)
ここで車を降り、方角板のとおり少し山道を下ると
ついに案内札を発見しました。
(ただ、写真のとおり林道は崩壊しています。くれぐれも安全には気をつけ、一人で訪れることはやめましょう。)
旧湯は、あぁ、ありました。沢筋の横に地面からぽこぽこと湧き出して溜まっている水場があります。
ここか、と写真を撮っていると隊長が紙コップを渡してくれました。飲むんですね(泣)。
まあ灰沢鉱泉も飲みましたし興味が無い訳ではないですし、と汲んで飲むと、おお、硫黄臭がします。やはり温泉だったんですね。少しピリッともしました。灰沢鉱泉に近いのですが、でもそれよりはだいぶ薄いようです。
隊長はカルピスとお茶を持ってきていてそれで割ってみましたが、お茶は黒くは濁りませんでした。やはり灰沢鉱泉とは成分が違うのでしょう。
旧湯は案内札によると木曽古道に古くから伝わる温泉であったようです。江戸幕府が中山道を江戸への街道として整備するまでは、日本の中心の畿内へ向かう街道、東山道の一部として木曽路が整備されていたようですが、その古道沿いに伝わっていた湯治場だった、とはえらく由緒ある温泉ですね。
ここに来るまでに迷ったのも、木曽古道をそのまま行こうとして山の中に入り込んだ訳ですから、よく考えればあながち的外れでは無かった訳です。
古道が廃れた現在は山の下の方に新湯として駒の湯ができた、とありますので、そちらに是非入りたいな、と多少汗をかいた私は思ったのでした。ちなみにお昼は中華でしたよ。おいしかったです。(mura)