降り続いていた雨が明け方にはやんで、探検隊が出発する10時頃には、雲間から太陽さまが顔を出してくれた。

「また晴れた!」  つい、ほくそ笑んでしまった。 ・・・というのも、週間予報にによると、今日のこの日だけが雨マークがついていて、今回の発掘は完璧に雨の中での発掘調査になるということを覚悟していたからだ。

 しかし、またまた晴れてしまったのです。今までの発掘調査では、雨が降ったことがない!

 誰のおかげかなあ・・・なんて(クックック)。やはり、お天道様はよく見ていてくださる。


 何はともあれ、晴天が何よりと気をよくして、いざ出発(この後に起こる災難も知らずに・・・)。

今回の最初の発掘場所、木曽町伊谷の「旧湯」を目指しました。

 ここは、水面に炭酸ガスみたいな気泡がブクブク発泡しているらしく、「そのまま飲めば胃潰瘍に効き、傷口に塗ればたちまち治り、沸かして入ればさらに効果があるという、実にありがたい水」という冷鉱泉らしい。


 場所は地図上でこのあたりかなあ・・・くらいしか事前の知識はありませんでしたが、まあ行けば何とかなるさと、お気楽な調子で目的地に向かいました。

 途中、道が二手に分かれていて、さてどちらかなと迷いつつ、方角的にはキャンピング場方面と判断し、車を走らせました。

 これがそもそも最初の判断ミスとなるのでした。


 程なくキャンプ場に到着。 そこで働いていた人に場所を尋ねるも、よくわからないようで、上にある水源地らしき場所を教えていただいたので、とりあえずそこまで車で行くことにしたが、悪路のため途中車を置いて歩くことに。

 明け方まで降った雨が落葉を濡らし滑りやすくなっており、伸びた枯れ草や悪路に歩みも妨げられながらも、発掘には苦労がつきものと叱咤激励し、若干の不安を感じながらも、深みにはまっていく御一行様でありました。 

 
木曽路名水探検隊のブログ-木曽古道キャンプ場上
 

 少し歩くと崖下にそれらしき水源を発見するも、何か写真と違うし。

 もっと上の方かなと思い、急な坂道を更に歩くも何もなさそうだし、暗っぽくて熊が出てきそうだし。

 どのくらい歩いたのかわからないが、途中に案内板が一つあり、これには「木曽古道ハイキングコース」と書いてありました。


 しかし変だなあ。行けども行けどもそれらしきは全く見当たらないし、こんなに苦労してまでしないと行けない場所なのかなあ?



木曽路名水探検隊のブログ-木曽古道  木曽路名水探検隊のブログ-木曽古道キャンプ場上

 ここで初めて道が違うんじゃあないかと、不安が脳裏をよぎりました。

何かとんでもない所に迷い込んでしまったのではないかと・・・・。


 ふと上の方角を見ると、なぜかガードレールが見えました。

あそこまで行けば何かわかるかもと思いましたが、私もmomoさんもバテ気味だし、隊員の皆さんも不安だろうし、ここはへたすると遭難騒ぎになりかねないと思い、意を決して下山することに。


 下り始めると、結構な距離があり、時間のロスも含めて何の成果もなく、ただ疲れただけで、一気にテンションが下がってしまいました。
 これじゃあ不完全燃焼で中毒になりそうだったので、仕方なく原点まで戻り、「駒の湯」で場所を聞くことに。


 聞いてビックリ!どうもその道は歩きのコースのようで、車で行くならここから「キビオ峠」方面にしばらく上って、さらにT字路を上松方面に向かい、約15分くらいで行けるとのこと!

 「旧湯」の案内板もちゃんと出ているようです!!   悔しいーーーー!!!


 後で調べてわかったことですが、方角はどうもよさそうな感じですが、さ迷った道はキャンピングフィールド木曽古道より、片道2時間のハイキングコースで、旧湯まで5.5キロメートルもあるようです。

 きっとあのガードレールは車道で、車で旧湯まで行ける道だと思った次第で、そのまま歩いて更に上っても、絶対わからなかったと思いました。  引き返してよかった・・・。


 この続きは続編 「旧湯(発見編)」で。                         (seisyun)