大学病院診察 | 若年性乳ガンと私

若年性乳ガンと私

ステージ1の若年性乳ガンになりました。前向きに頑張る毎日を記録したいとおもいます。
遺伝性乳ガン卵巣癌症候群についても書いてます。

こんにちは。
本日は卵巣切除のために大学病院を受診してきました。

紹介状を持ち、いざ大学病院へ。
あまりの大きな建物にまずびっくりしました。
いつもの市民病院とは全く違う建物に、

とうとうこの時が来たんだな。

そう思いました。

ずっと先伸ばしにしてきました。
なかなか紹介状を下さい。と言わずにいました。
卵巣切除は決めていたのに。
それでもなかなか前に進めずにいました。



自分が大学病院で手術してもらうかもしれない。
なんて、どのくらいの人が考えた事があるのかな。
私は、乳ガンになるあの日まで考えたことなかったです。


予防切除していただける医師に会う前に初診担当の方に診察していただきました。

予防切除していただける医師は簡単に診察してもらうことはできないそうです。
昨年、私のためにガンセンターまで来てくださったのは先生のご厚意だったそうです。
ありがたいことです。


初診の先生の診察が終わり、予防切除していただける先生の診察になりました。
診察室に入ると、

お久し振りです。
気持ちは固まりました?
と聞かれました。


覚えていてくれたんだなあ。
とありがたく思いました。


とうとうここまで来た私。

私にとって卵巣は?

今の私には恐怖の臓器。
けれど、私に息子と娘を授けてくれた。
複雑でないと言えば嘘になります。


母と私。
若く癌になりました。
HBOC。遺伝性乳ガンでした。
私に与えられた選択肢。

卵巣を予防切除するのか?
卵巣を残すのか?
どちらを選んでも、多分、後悔はするのかもしれないです。
100%の正解はないんだろうな。
そう思っています。

もう決めました。
卵巣を取ろうと思っています。

そう伝えると、

そうだね。
34歳のあなたには難しい辛い決断だね。
次回、またゆっくりメリット、デメリット、術式など話しましょう。
値段も70万はかかるよ。

そう言われました。

70万円。
安いとは言えないお金だけど、もう決めました。
だから私はここまで来ました。

そう言うと泣けてきました。

34歳で胸も卵巣もなくす女性はどのくらいいるのかな。
癌です。
と言われた人はどのくらいいるんだろう。

私の運命だから。
それでも私は考えてしまう。
なんで私だけ。
神様は不平等だな。と。


父は、妻を卵巣癌で亡くしました。
娘の私まで癌になりました。

父も一度言いました。
なんでうちばかり。
と。

大丈夫、お父さん、必ず私がお父さんより長生きしてお父さんを送り出してあげるよ。

そう心で思いました。
口には出しませんでした。
出せませんでした。

父より長生きできるのか。
私の中にある不安。


来月また予約を入れました。
手術も8月に決めてきました。

またご報告させて下さい