なんか凄く暖かくなった気になるここ数日。
ジムから、チェントロにあるアパートに立ち寄って、
マッサージへ行く予定だった昨日。
勢いで結構な薄着で出かけてしまったら、
午後の北風はやっぱりかなり冷たくて、
フードを深くかぶったジャージ姿で、
足早に、車を止めた裏通りのハズレまで歩いていると、
遠くから私の名前を呼ぶ、いや、なかば叫び声。
赤く染めたベリーショート、
がに股で歩く姿..
うそっ。アンナ??
私が初めてペルージャに来た10年前の夏の終わり。
わずか4ヶ月の滞在だったけど、
語学学校に通いながら、
はちゃめちゃな同居人と、まるでコミック漫画のような毎日を送ってた。
アメリカ人のサラ、
ドイツ人のユンスケ、
南アフリカ人のおばちゃん、そして、ドイツ人のアンナ。
坂道を駆け上がる私、
思いっきり走り降りてくる彼女。
抱き合って、顔を見つめ合い、
「なんで~」って言い合いながら抱き合って。
一瞬にして蘇るあの頃の私達の風景。
朝、リビングに行くと、膝を立てた姿勢で椅子に座り、
一日分の巻きタバコを巻いてた彼女。
ダンナさんからの電話を耳に当てながら、
大声で笑ったり泣き出したり。
騒々しいまでのハイテンションなダンナさんとのやり取りが、
私達の目覚ましだった。
確かあの当時50歳になった、と言ってたはず。
その歳から、家を空けて1ヶ月だけの語学留学、
近隣の国の語学に対する壁の低さと、
フットワークの軽さに
感心したし、羨ましく思ったもの。
観光がてらに立ち寄ったという彼女、
残念ながらペルージャを発つところで、
数十分、寒空の下で手を握り締め合いながら、爆裂トーク。
ペルージャのチェントロ近くの裏通り、
行き交う人と挨拶を交わす私を、嬉しそうに見つめながら、
「この街で、生きてるのね」と彼女。
「そうね、彼が居るところが私の生きるとこだけど、
いつでもどこでも暮らす覚悟はあるわ。でも、この街にきっと帰ってくるけどね。」
スッピンの私の顔を、
大きなゴツゴツした暖かい手で何度も撫でて、何度もキスをして、
昔と変わらず騒々しく去って行った。
寒い北風に冷たくなってた私の手も、ほっぺたも、
そして心もほんのり暖かくなっていて、
思わず、くすっと笑ってしまった。
あの当時の同居人、
誰一人として、私がこの街に嫁ぐなんて想像しなかっただろうなぁ。
そして、何の迷いもなく、
ここを「帰る場所」なんて言った自分にも驚いた。
裏通りの再会で、
気が付いた自分の気持ち。
写真はペルージャ雪の日の記録から。2012年2月1日。





昨晩のフィオーレ宅のランチ。










