7月14日から、約二ヶ月ぶりのブログ更新です。この間にまぁ、多くの事が起こりました。ざっとまとめておきます。


まずは証券大手リーマンの破綻ですね。救済されなかった。市場関係者には想定外のショックで、これをきっかけに信用収縮が加速したように思います。米保険大手のAIGなど、個人消費に近いところはきちんと救済していますが、その線引きはかなり不透明。同日、大手銀行バンカメにより、証券大手メリルが買収された事もショックを大きくした。


投資銀行のゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが、銀行持ち株会社になり、FRBの管理下に入るというニュースもありました。さまざまな規制を受け、今までのようなリスクの高い取引が出来なくなるという事ですね。


以上のニュースだけでも、株式市場から資金が流出して行く流れはどこで止まるのかまったく見えない。


前回ブログ更新時に140ドル台だった原油先物はそこをピークに急落し、80ドル台前半まで値を崩している。

為替ではユーロなど欧州通貨が下落基調に転じ、円高の流れ。1ドル100円割れでまだ底が見えない。


経済指標も軒並み悪い。トヨタが大幅な減益見通しを出すなど、日本の輸出企業への影響も目に見える形で出てきている。設備の過剰感が出てきている事から、トヨタなどのメーカーよりもその周辺企業のダメージはさらに大きい事が想像できる。内需では、不動産関連を中心に上場企業の破綻が目立つ。今日のニュースでも、上場J-REITが初の破綻、保険会社の大和生命が破綻など、不安を煽るニュースが目立つ。


中国の上海総合指数はピークの3分の1まで落ち込み、株バブルは崩壊。不動産バブル崩壊も地方からすでに始まっている。


前回ブログ更新時の日経平均は13010円でした。今日の前場を終えた所で8183円。株価の大幅な下落を予想していたとは言え、唖然としますね。個別の株価を見るともっと悲惨です。コマツや新日鉄など、日経平均の上昇局面で注目されていた銘柄ほど大きく下げてます。


米を中心に、信用収縮への対応策を一応は出していますが、実効性に疑問が付くものばかり。光が見えてくるまで、まだまだ時間がかかりそうです。


日経平均は、バブル崩壊後の安値7600円辺りが完全に意識される所まで来ています。おそらく割れます。


ではまた。


フレディマックとファニーメイに米が公的資金を投入するというニュース。好材料ではありませんね。確実にヤバイ方向に向かっていると考えるのが妥当。米ドルの暴落という最悪のシナリオに沿った動き。

この両社が発行している証券は500兆円超。しかも、米国がバックに居るという事で、米国債と同等の安全資産という位置づけにある(米国債が安全資産かどうかという話は別にして)。これが破綻という事になれば、これまで「サブプライムの影響はあまりない」といっていた日本などにも大きな影響が出てくる事は避けられない。とりあえずは、米の公的資金で救われたかに見えるが、どれだけの金を投入すれば収まるのかという所が問題。何しろ500兆です。ドルの暴落はなんとか回避できたとしても、世界の金融機関や投資家に与えるダメージはかなり大きくなる可能性が高い。今の所、株式市場は大きく反応していないようですが、今の株式市場には関わらない方がいいという判断を継続します。


最近あった「イランのミサイル発射実験」など、大きな懸念材料がてんこ盛り。トヨタの減産や中国の貿易黒字減少などのニュースは、日本の輸出関連企業の業績悪化懸念を裏付ける動き。かと言って、内需が外需以上に厳しいという事はこれまで通りで、むしろ、内需の厳しさが加速する可能性を懸念した方がいいくらい。


ちょっと大きなニュースだと感じたので、久々に更新しました。ドルの暴落があるのか、回避できるのかという事は、株に関わっている人間として興味がありますが、日本で生活している身としては、米ドルが暴落した時に日本の円はどうなるのか?という事の方が心配ですね。



4月27日以来の更新です。前回更新時からの、新しい大きな出来事は中国四川省の大地震くらいでしょうか。四川省の復興需要は、世界の物価上昇の新たな圧力になっている。中東情勢の不安定な状況も継続しており、WTI原油先物は週末一時139ドルに乗せる場面がありました。急ピッチな上昇トレンドが続いています。よく言われるように、投機マネーも少なからず影響していると思いますが、今後の新興国への需要増や限りある資源だという事を考えれば、もとの水準に戻るという事も考えにくい。


金曜日には、米でスタグフレーションの懸念が再燃し、NYダウは400ドル近い大きな下落となりました。スタグフレーションへの懸念は今に始まった事ではなく、FRBの舵取りが難しい局面に来ているという事も今に始まった事ではない。急落の引き金を引いたのは、失業率の急上昇でした。今後も雇用や個人消費の悪化が、経済指標などの数字ではっきりと表面化してくる可能性は高い。


スタグフレーションは、米だけの話ではなく。食品・エネルギーの価格上昇は、世界でさまざまな問題を起こし始めている。日本国内でも、食品を中心に連日値上げのニュースでうんざりするくらいですね。ガソリンがリッター180円近くまで値上がりしているという事もあって、外食も含めた小売は非常に厳しい状態。個人消費の動向に確実に悪い影響を与えている。実際、最近道を走っている車の数が個人的な印象として減って来ている。必ず渋滞していた場所でもスムーズに走れるという事が増えているように思います。道が空いていてメリットがある企業もあるでしょうが、個人消費が低迷すれば、やはりメリットだけという訳には行かないと思います。


世界経済は非常に不安定な状況であり、株価や為替、商品市場など急激な動きになりやすい状況は今後もしばらく続くと見ています。米金融機関も綱渡り状態が続いているのが現実。しかも、いつ突風があるか分からない中での綱渡り。


日経平均は、荒い値動きを交えながらも、日足で見ると、3月の12000円割れから、予想に反して、きれいに戻りを試す展開が続いています。先週の終わり値は14489円。円高の動きが再燃していないという事が大きな下支えになっていますね。NYダウが大幅に下落した事で、シカゴ日経平均先物も14065円と大きく下げて返って来ていますが、為替はそれほど対ドルで円高に動いていません。週明けは寄り付き前から為替に注目。


久々の更新で、まとまりのない文章になってしまいました。個人的には、私も含めて素人が手を出していい場面ではないと判断していますので、しばらく飛び飛びの更新を継続します。



4月1日以来の更新です。日経平均は薄商いながら戻りを試す展開が続いています。前回のブログ更新時よりも1000円以上の上昇です。「米サブプライム問題から始まった信用不安は最悪期を脱したのかもしれない」というようなムードも漂いはじめているようです。「脱した」と言い切っちゃっている方も出てきてますね。


足元の日経平均がどうであれ、個人的には楽観的な見方はしていません。最悪期は脱していないという見方継続です。まだまだ米金融機関の損失処理は続く、そしてその都度多額の増資が必要である、という現実は信用不安が綱渡り状態である事には変わりがないという事を意味している。米住宅価格の下落もまだ止まりそうもない。


FRBの舵取りも再び難しい局面に入ってきている。ここまで異例のハイペースで大幅な利下げをして来ましたが、利下げの効果が疑問視され始めている。ドル安によってグローバル企業の利益には貢献しても、物価上昇によって内需を圧迫する要因になっている。利下げをしても、住宅ローン金利が下がらない事や貸し渋りなどから、国内景気の下支えには貢献していないようです。


日本でも決算発表が本格化してきています。予想通り大手外需企業にも今期予想は厳しいものが目立ちますが、決算発表を通過して買われる銘柄が目立ちます。ある程度の減益は織り込み済みというよりは、足元の円安方向の動きに反応していると見るのが正解。円高の動きが再燃すれば当然再び売られるでしょう。米金利の利下げ余地が少なくなってきているという見方から、ドル安の動きが一服していますが、米景気がすでに底を打っていて、今後ドルが強い動きをするという可能性は少ない。大きな流れはドル安継続だと思います。


日経平均はここまで薄商いで大きく上げてきているだけに、再び下方向の流れになった時には、はしごを外されたような急激な下げ方をする可能性が高い。目先は、6月末のヘッジファンドの解約を意識して、5月中旬にかけて警戒が必要。


ブログ更新の間隔がどんどん大きくなって来ていますが、止める予定はありません。今後もよろしくおねがいします。


3月18日以来の更新です。4月1日新年度入りなのでひさびさに更新しておきます。


前回更新した時は日経平均12000円割れの時。その後月末にかけて底堅い動きが続きましたが13000円に届かず。月末にかけての底硬い動きというのはここ数ヶ月続いているパターンにそった動き。東証一部売買代金も2兆円を割れる日が目立つ薄商いの中でのリバウンドで、底打ち感はない。


米住宅価格の下落が止まらず、雇用などの実態経済に影響が広がっている事が経済指標からもはっきりしている。欧や日本の企業業績にも影響が出始めている。業績見通しは厳しくなると見るのが妥当。


日本企業の業績に対しては、急激な円高の再燃がいつ起こるかわからず、世界経済の成長鈍化懸念とのダブルパンチになる可能性を頭に入れておく必要がある。日銀総裁が未だに決まっていない事など、政治の混乱が続いている事も海外投資家に対していい材料ではない。ヘッジファンドの資金繰りが厳しい事なども影響していると思いますが、東証一部の売買代金が2兆円程度の薄商いで推移しているという事に政治の混乱が影響している側面もある。


中国もオリンピックに向けて、チベット、環境汚染、食の安全など問題山積み。上海総合株価指数は、ついこの間4000ポイントの大台を割れたと思ったら、現在3500ポイント割れまで下げています。中国の投資資金が米金融機関に出資するという流れは、中国政府の慎重姿勢からブレーキが掛かっているようです。すでに大きな含み損を抱えている上に、ベアースターンズの叩き売りを見てしまっては、ブレーキがかかるのも当然か。


悪材料だらけです。目先の株価がどうであれ、個人的には今が買いのタイミングだとは見ていません。長期的に見れば「今は絶好の買い場」ではなくて「絶好の買い場はまだ先」という判断。


日経平均は、月末にかけてリバウンドで月の前半大きく下げるという最近のパターンからは、そろそろリバウンドが終わりそうですが、今日前場の段階では200円近くの上昇でスタートしています。


毎日悪材料ばかり書いていてもしょうがないので、まだしばらく、とびとびの更新になると思います。



日経平均は昨日、12000円の大台を割れました。一時1ドル95円台という急速な円高を背景にあっさり割れたという印象。今日はFOMCを控えリバウンドの動きでしたが、終値で12000円台を回復する事が出来ずに、11964円で取引終了。ドル円は97円を挟んだ動き。


昨日の急激な円高の背景はベアー・スターンズが、1株わずか2ドルでの身売りに合意したというニュース。買ったのはJPモルガン・チェース。1株2ドルを時価総額に換算すると2億3600万ドル。1ドル100円で計算するとなんと236億円という破格の値段。昨年4月は1株約160ドル、14日の終値は30.85ドル、という事から見てもかなりのディスカウント。ニューヨークにある本社ビルの価格だけで10億ドル以上の価値があるとの事で、1株2ドルでの身売りはかなりショッキングな数字。それでも、身売りを決断したという事は、まだ表面化していないそれなりの背景があると考えるのが妥当。この買収にFRBが絡んでいる事からも、切迫した背景があると思われる。


ベアー・スターンズの身売りのニュースと前後して、FRBは新たな資金供給策を打ち出している。そして今晩のFOMCでは大幅な利下げが予想されている。しかし、資金供給と利下げだけでは根本的な解決にはならないという事は、これまでこのブログでもなんども書いて来た事。これまでの所、住宅ローンの金利が下がらない事や貸し渋りなどの動きが強まっている事で、実態経済の悪化には歯止めが掛かっていない。また、信用収縮の拡大の歯止めにもなっていない。


日経平均12000円割れは想定内。ここからは、買いに入るタイミングを意識したい所ですが、円高も株安も先が見えない。1ドル100円割れの水準が続けば、輸出関連企業の来期の業績見通しはかなり厳しいものになると思われ、厳しい見通しが出揃うまで上値は追いづらい状況が続く可能性が高い。


日銀総裁は後任が決まらないまま明日で任期切れになる可能性が本当に出てきてしまった。日本の政治には期待できないのが現状。日経平均がどれだけ下がっても、これまで通り「注視する」のが精一杯でしょう。円高ですが、それだけでは、内需株の強気材料にはなりにくいのが現状だと思います。まだまだ、内需の方が厳しい。


中国のチベット関連の動向も注意したい。中国株安が止まらない事も懸念材料。

3月2日(日)以来の更新です。前回更新の時は日経平均13603円。今日の終値12433円。ひさびさのブログ更新ですが大筋見通しに変更なし。米経済指標は、雇用統計を筆頭に悪化が目立ち、信用収縮も拡大し続けています。ヘッジファンドや住宅ローン会社などのデフォルトのニュースがここ数日かなり目立つ。


ヘッジファンドの解約停止、閉鎖が相次いでいる事は、株式市場に直接的に影響する悪材料で、割安感や配当狙いで買いに入るのはリスキー。信用収縮がどこまで拡大するかまだ見えていない。


東証一部売買代金は、2兆円台前半での推移が続いています。値動きは上下に荒いですが、上げても下げても売買代金が膨らまない短期資金主導の値動き。目先の値動きを追ってもあまり意味がない。


FRBの資金供給などのサプライズで急反発しても、所詮ショートカバーで上げているだけで、積極的な買いは出てこない状況。「資金供給と利下げだけでは、根本的な解決にはならない」という事は随分前から言われている事ですが、株式市場にもそういうムードが出来上がって来ている。米が公的資金の注入を決断するまではドルも株も底が見えない可能性が高い。そして、その決断までにはまだ時間がかかる可能性が高い。


今日の上海総合株価指数は、4000ポイントの大台を割れて取引終了。昨晩のWTI原油先物は一時110ドル台。ドル円レートは今日の夕方、一時1ドル100円割れと、グローバルなマネーの動きはかなり不安定。値動きは大きいが、ここに参加するのはかなりギャンブル的。


個人的には日経平均12000円割れまで想定継続で、まだ様子見。今週の日経平均は明日のSQが下支えになっているような印象があるので、通過後は要注意。



2月25日(月)以来の更新です。ほぼ一週間ぶりの更新ですが、特に見通しに変更なし。この一週間で発表された米経済指標などの材料は、住宅・雇用・インフレ・景気・信用収縮など多くありましたが、米経済への懸念を高めるものばかりでした。唯一好材料となっていたのは、モノライン関連のニュースでしたが、モノラインに市場の意識が集中しすぎていた感じ。前回更新の時にも書きましたが、モノラインが救済されただけでは米経済が好転する訳がない。


信用収縮の影響は確実に広がっています。横に広がっているだけではなく、かなり根深い問題であると思われる。モノラインの次に来ると思われるCDS懸念に対する動きが急激に出てきている。大きなきっかけはFRBバーナンキ議長の発言でしょう。米景気のさらなる減速を示唆し、インフレ懸念を認めながら追加利下げの可能性に言及した。さらに、米の中小金融機関に破綻する所が出てくるとまで言ってしまった。CDSに対する懸念がくすぶっている中で破綻の話は禁句でしょう。バーナンキ発言後も、米経済指標は下ブレて金曜日の米株は急落。ドルも急落。ドル円レートは1ドル103円台後半で先週の取引を終えている。他通貨に対してどうであれ、米ドルに対しての円高は、現状ではまだ日本株に対して悪影響が大きい。


日経平均は、薄商いの中先物主導で上値を試し14000円台回復という所まで行きましたが、ムード的にはリバウンド終了。個人的には12000円割れまで想定継続だったので、先週の終値13603円からはまだまだ様子見。今回のリバウンドに乗れなかった事もあって、正直言って「やっとリバウンドが終わる」という感じ(まだ分かりませんが)。


今週は、まずは為替に注目。円高が止まらなければ、またしても米株以上に日経平均が下がるというパターンになる可能性が高い。米では、ISM景気指数や雇用統計、バーナンキ議長の発言に注目が集まる。結果次第では、米株は2月の揉み合いから底が抜ける展開。そうなれば日経平均も1月の安値を意識する展開。


個別に物色されるとすれば、タイミング的にはそろそろ配当取りを意識した動きか。最近多い、自社株買いを好感した個別の動きも継続するかもしれません。


個人的には厳しい見方継続。基本的には12000円割れまで様子見。

今日、日経平均は、414円の上昇、13914円で取引終了。一応チャート上では、2月4日の高値更新で二番底確認。米アムバックに対する約30億ドルの救済策が近く発表される見通し、というのが上昇の背景。詳細は不明、本当にまとまるのかも不明な中、先物主導で買われショートカバーが継続している。チャートが好転しているので売り方には厳しい状況が続きそう。


米経済に対する懸念は、先週発表された、2月米フィラデルフィア製造業業況指数が予想を大きく下ぶれるなど、強まっている。住宅市場悪化や信用収縮拡大の流れも継続中。米経済はすでにリセッションに入っているという見方も増えてくるなか、インフレ懸念が再び強まるなど、FRBの舵取りも微妙な状況。どう見ても楽観的な見方が出来る状況ではないと思います。


米アムバックに対するたった30億ドルの支援策で米経済が好転するはずがない。


個人的には、売りポジションがある訳ではないので、足元の上昇局面に無理に付き合う必要はない。しばらく様子見です。


海外政府系ファンドの日本株買いを強気材料に押す見方もありますが、短期でどんどん上値を買っていくような資金ではないと考えれば、過剰反応する必要もない。


今週は、米で経済指標の発表が盛りだくさん。バーナンキさんの発言にも注目があつまっています。日ごとに荒い値動きになりやすい。


日経平均は二番底確認となりましたが、個人的には、12000円割れまで想定の見方継続で、このブログはしばらく飛び飛びの更新になると思いますが、今後もよろしくおねがいします。



ザラ場見れなかったので簡単にまとめ。


日経平均447円安い13310円で取引終了。前場は小幅安でもみ合っていましたが、後場仕掛け的な売りに崩され右肩下がりの展開。全面安。


今晩の米株次第では、明日急反発の可能性もあり、短期リバウンド局面が終わったかどうかの判断はまだ出来ない。米株次第。という事で、楽観視できる状況ではない。


大筋見通しに変更なし、見通しは厳しい。