IBSに対した漢方薬は? | IBS過敏性腸症候群~闘病患者04番~『♀ゲハ娘によるゲーム実況♂』

IBS過敏性腸症候群~闘病患者04番~『♀ゲハ娘によるゲーム実況♂』

田舎者が都会に上京しバンドマンとして活動、夢を追い充実した人生。しかし色々な苦しい事情が重なり、IBS過敏性腸症候群になってしまう。男は全てを失い故郷に帰り、今尚、闘病する。

漢方薬では全ての場合が適応となる。治療では精神療法と生活指導が重要であり、これと平行して薬物療法を行う。


参考処方を以下に示すが、あくまで患者ごとの体質や証により最適な処方は異なるので問診が必須である。ファーストチョイス処方の服用からしばらく容態を見ながら、やがて処方内容が変更になることもある。


【便秘下痢交代型(不安定型)】
桂枝加芍薬湯。人参湯から人参を抜き桂枝と芍薬を加えたもので、暖めと鎮痛などの作用が効く。厳密には、以下の通りで便秘時と下痢時とで処方を使い分けるのが望ましい。

【下痢型】
虚弱気味ならばまずは人参湯。体力が中程度になれば半夏瀉心湯だがやや消炎作用が軽いものでは平胃散。人参湯では効能が不足するときは真武湯、もしくは人参湯と真武湯の合方になるが、八味丸と同様に「附子」がはいった処方であるため胃に厳しく、かえって胃の不快感や吐き気、下痢になることがあるので注意を要する。できれば補中益気湯など胃腸薬となる処方と組み合わせたい。

【便秘型】
桂枝加芍薬大黄湯。大黄が下剤作用であるので下痢に転じたときは禁忌。

【腹痛と腹鳴の強いもの】
大建中湯。あくまで該当症状軽減のためのターゲティング処方なので、下痢便秘向けの処方と併用とすること。

【虚弱な小児】
小建中湯。あくまで桂枝加芍薬湯に水飴成分が加わっただけで同一である。つまり栄養補給で気分や症状を落ち着かせようという意図の処方なので、桂枝加芍薬湯に市販のエキス栄養剤(甘味や畜魚肉加水分解物の含まれるもの)を併用しても大差は無い。


http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E6%95%8F%E6%80%A7%E8%85%B8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4