2018年1月21日(日)
乗馬・馬術ランキング
この日の2鞍目、D先生でレジェンドです。
この日は珍しくレッスン冒頭で調馬策で回されるレジェンド。レッスン前に
「今日は正反動の集中レッスンだな」
と悪魔 D先生が呟いていたとか先生、私 それ聞いていません今思うと聞かなくて良かったかも聞いてたら、乗る前から泣いてたかも。結果から言いますね、
1鞍まるっと正反動レッスンでした
死んだ股間も腹筋も背筋も死亡です。何より心が死亡しましたこの日の夜 眠りについて、翌朝目覚める自信がありませんでしたが、無事、全身の筋肉痛と共に目が覚めました
さて、レッスンです。いきなり調馬策で速歩から。鎧の事は気にしなくて良いので、先ずは騎座から。一度に全部は出来ないので、先ずは騎座に集中していきましょう、と。手綱は持たずにサドルフォルダーだけ握りしめて。レジェンドの独特の反動を感じながら、腹筋と背筋を使って合わせていきます。左右手前を換えながら何周も何十周も。先ほどのスパーブが反動の少ない子なので、良い感じで中級編に突入です。ずっとやってると、もう無我の境地というか、修行みたいじゃないですか徐々にサドルフォルダーに捕まる力を緩めながら、最後は両手の小指だけで持っていました。以前バレエを習っていた時も、バーに小指だけ掴まってトウシューズで立つとかやったな〜何てことを思い出しながら。あれ、過去の色んなことを思い出すのって、脳が「この危機から脱出するためには」と過去の記憶からヒントを探している、(「走馬灯」現象ですね)と聞いたことがあるので、ひょっとして私、ヤバかったのかもしれませんね
「駈歩出して」と先生に言われて、サドルフォルダーをそっと握ったまま駈歩を出します。ふくらはぎで馬体を捕まえて、「待て」の指示。敢えて速歩に落とし、かなりスピードの出た速歩で正反動。徐々に自分でスピードもコントロールして、駈歩から速歩に落とす時に
「待て」
をもっと意識して、スピードを落としてから座りに行き、ブランコ乗りで後橋から馬を押して徐々にスピードを上げていったりもします。とにかく、正反動を軸にしたあらゆるバリエーションを試していきます。
「良いんじゃない良いんじゃない」
「今の良いよそうそう」
D先生が正解の時は声をかけて下さるので、正解が理解しやすかったです。
上体が出来てきたので、今度は鎧も意識します。
先ずは両鎧を脱いで、脚の付け根から、脚を下に放り出すように下げます。股関節を緩めて、馬の動きに合わせて、馬の身体が上がる時 膝を上げて、馬の身体が下がる時に踵を地面に着くように下げます。
これをリズミカルにやっているうちに、突然レジェンドがぴたっと止まります
「ああ〜、レジェンドごめんね」
慌ててレジェンドに謝る私に、D先生が
「今の良かったですよ。脚が真下にグンっと落ちたので、レジェンドが停止の合図だと思ったんですよ。脚を真下に落とせていた証拠ですね。良かったですよ。」
そして、レジェンドの頭絡をちょっと直しながら、
「お前は良い馬だなあ。」
と優しく撫でてあげています。レジェンドはD先生が調教しているので、可愛くてしょうがないようですそしてレジェンドもD先生に顔を摺り寄せて甘えています可愛いなあ
私も、レジェンドの首をぽんぽん愛撫しながら
「先生、足を放り出すように、って私半年位前から言われていましたよね。今初めて意味が体感で分かりました。今まですみませんでした」
D先生、無言で苦笑
ここで鎧を履きます。地面と足の間に突然鎧が入ってきただけで、先程と何も変わらず、地面に足をつける感覚で足を放り投げるように落としていきます。地面と足の間に鎧があるので、鎧を踏むだけです。鎧はつま先で引っ掛けるだけ。ここでやはり左の鎧だけ、深くなっていきます。
「左の鎧だけ深くなるのは何故ですか」
何でだろう昔からの癖なんですよね。
「左の鎧を踏んでいないからですよねkiriさんは右の鎧だけ踏んでいますよ」
そっかなそんな事ないと思うんだけど
「左の鎧だけ脱いでみてください」
はい。
何も変わらず。
むしろ深くなっていく左の鎧がなくて快適です
「全く問題ありませんよね。むしろ邪魔な鎧がなくなってせいせいしてますね」
そうですね
「左を履いて、右を脱いでください」
はーい
あれあれあれあれ
センセ、先生〜何これ、座れない〜
D先生、笑っています。
グッラグランして不安定に危ないよ私 落ちるかもよ
「いきなり不安定になりましたよね左の鎧は全く関係なく、右の鎧だけで乗っていたからですよ。左の股関節が硬いのかないつも左の股関節を曲げて乗っているので、脇をさらに曲げて調節しているから、左半身が全く使えていないんですよ。左の脇を真っ直ぐに伸ばして、左の鎧を覗き込むようにして、左の鎧を近くに感じてください」
えっと、うんしょ、
っと。近くなったでもまだ不安定です。えっと、どうしようどうしよう左踏め始めたけど、まだ鎧が遠い。んっと、
よいしょおっ
左の鎧をグイっと踏んで、鞍の上のお尻を左に乗せ替えます。
「良いですよ今の良いですそう、それで真っ直ぐになりましたね」
マジか今すごく安定してるけど、これ左に傾いていませんか
「良いです、良いですあれ、あれれ」
ぽんぽんお尻が跳ねて、徐々にまた右にお尻が動いていきます。
うんしょっ
また左に乗せ替えます。
「そうそう今の乗せ変え、良いですよ」
ぽんぽんぽんぽん、お尻が跳ねる時に徐々に右にずれていくのを阻止するには。。。。
左の鎧を踏む
当たり前か
うんしょってならないように、1歩づつ細かく微調整して乗っていきます。そのためには両鎧をしっかり掴んで踏んでいく事が大切です。当たり前かっにしても何この
圧倒的な違和感
「センセ、先生私これ真っ直ぐ乗れてますか」
「真っ直ぐですよ」
「すっごく左に傾いでいませんか」
「真っ直ぐ乗れてますよ」
ぽんぽんぽん。左へ左へ。ああ、何という違和感でも安定して乗れてる
「せんせー、真っ直ぐこれ真っ直ぐ」
「真っ直ぐですよ。大丈夫」
気持ち悪いけど安定してる。自分のお股を見下ろすと、
鞍の真ん中にいます
「せんせー、気持ち悪いけど、コレ真っ直ぐなんですね」
「真っ直ぐ乗れてますよ。レジェンドの頭みてください。正解はこいつらが持ってますよ」
レジェンドの首ががっつり下がってます
レジェンド、私これ正解正解なのありがとうございます
「鎧が足に吸い付いてきていませんか特に右の鎧は吸い付いてきていますね外れたり、深くなったりする予感もしないですよね」
本当ですD先生、悪魔とか言ってすみませんでしたでも1鞍まるっと正反動レッスンって、やっぱり悪魔ですけどでも、すごく充実感があります
気がつくといつの間にか、隣の馬場の人馬が入れ替わっています。そしてこの尋常ではない疲労感。時間もオーバーしていたようです。でもこのアディショナルタイムがなかったら、鎧が足に吸いつく感覚まで出来なかったと思います。あともうちょっとでココまで行く、という計算がD先生にはあったんですね。これが神先生たる所以でしょうか。
「整理運動して終わりにしよっか。かなり正反動良くなりましたよ。こうして正反動を集中して練習すると、全然変わってきますね。良かったですよ。今までより全然スピード出してたのに、お尻が浮かなく乗れるようになってきましたね」
本当ですかありがとうございます
私、来週の記録会、カドリール以外にA2も出ることにしました。試合慣れしていかなくちゃね。私の今の状態で何%位いくんでしょうかね50いくかなああうーーーーん
レジェンドをお手入れして、帰路に。すっかり遅くなり、お腹も空いていたので、社長のカレーをいただいて、送迎の時間も終わっていたので、歩いて帰るつもりで一旦事務所に寄ると、仲良し会員さんがいて、記録会にはご自分は出ないけど、差し入れを持って見学にきてくださるとのこと。
「東京駅のニューヨークキャラメルサンド好き」
「大好物です美味しいですよねあれ、すごい行列するんですよね」
手土産に買う機会があるので一緒に買って、差し入れしてくださるとコレコレNYCサンド
一気にテンションが上がります私、カドリールもA2も頑張る
ワイワイおしゃべりしていると、そこにM先生が現れて、駅まで送ってくよーと。優しい車中で、
「45分間ずっと正反動やってませんでしたか」
と言われて、やってましたと答えると
「今夜はぐっすり眠れますね。良いレッスンでしたね」
と、ねぎらってくださいました。優しいなあ
来週というか、今週末に迫った記録会、練習はあと2鞍のみですが、精一杯頑張ります