今ニュースで,元ヤンの先生が不良少年たちを更生させるという内容のものをやってる。


最近こういう内容をニュースでやっているのって多いなあ・・・・


実は私が以前やっていた仕事は,非行少年と面接して,性格とかなんで非行に走ったかというのを分析して書類にする仕事。


なので,こういうニュースとか特集とか,なんか気になってよく見てしまう。


担当していた子どもたちを思い出す。


元不良だった人が指導者になることはよく聞くし,そういうことが悪いとは思わない。

現に実際同じ道を通った人の方が自分を分かってくれると感じるだろうし,指導する側としても子どもに共感できることもたくさんあるだろうから。

でも,だからといってそういう経験をしていないとついてきてくれないかといったら,それは別なんだろうなあ,と思う。



同じ道を通ってきた人たちが分かり合うのはすごく簡単。

でも,同じところからは同じものしか生まれない,という考え方もある。


違う道を通ってきたからこそ,色々な見方ができるっていうこともある。

それを理解しあうことは一筋縄ではいかないことなんだけど。


まず信頼関係を築かなければいけないし,相手に対して少しでも見下したり同情したりする部分があったらうまくいかないし。


非行に走るでもなく,親の愛情にも恵まれて育ってきたであろう自分が言うのはなんなんだけれど,


「一番分かってくれるのは,自分たちと同じ経験をしてきた人だ」


といわれるのは,なんだか「これ以上おまえには無理」といわれているみたいですごくやるせない。



可能性はゼロではない,一緒に過ごす中で作り上げられていくものだってたくさんある。