河童のクゥと夏休み | Re:ポップコーン買っとかなきゃ

河童のクゥと夏休み

2007/日本 138分

監督原恵一 作画監督末吉裕一郎 音楽若草恵 原作木暮正夫

声優田中直樹、西田尚美、なぎら健壱、ゴリ 主題歌大山百合香「夏のしずく」



~概要~

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』などで高い評価を受ける原恵一監督が、5年の制作期間を経て完成させた感動のアニメ超大作。児童文学作家、木暮正夫の「かっぱ大さわぎ」「かっぱびっくり旅」を原作に、現代によみがえった河童と少年のひと夏の交流を美しい日本の風景の中に描く

~ストーリー~

夏休み前のある日、康一が学校帰りに拾った石を洗っていると、中から河童の子どもが現れた。 第一声から「クゥ」と名づけられた河童は人間と同じ言葉を話し、初めは驚いた家族もクゥのことを受け入れ、クゥと康一は仲良しになる。やがてクゥが仲間の元に帰ると言い出し、康一はクゥを連れて河童伝説の残る遠野へ旅に出る。 (シネマトゥデイ)

~劇場~

橋本MOVIXにて。子供もいたけど、大人も多い。幅広い年齢層だった


~感想~

鉄板感動アニメでかの有名なクレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

の監督が手がける最新作。全くノーチェックだったので観る予定はなかったが、前評判の良さと

夏らしい映画ということで観てみたくなった。


まじりっけのないピュアな感情

劇場も大人・子供関係なく涙を流していた

そのピュアとの裏返しに

人間の嫌なところをいっぱい垣間見る

考えさせられることが多かった



はじめは 母・妹は河童を受け入れない。その正反対に男連中は興味深々

しかし、この河童クゥの純粋で 礼儀を重んじる姿に皆が愛するようになっていく

その過程が微笑ましく 素直に感動をさせてくれたと思う。

ここ最近のジブリ映画よりずっと いい作品になってるんじゃないだろうか


現代で、河童がいると世間に分かればやはりアザラシの「タマちゃん」現象になってしまう事は予想される。

家族はその世間の風に立ち向かいながらも 間違いも犯していく。この時 言い知れぬ怒りを覚えたな。

僕自身も、昼間やっているワイドショーなどのマスコミの取り上げ方や報道は大嫌いだよ。

数字をとれればいい、皆食いつくだろうということが大前提で、当事者の気持ちはどうでもいいのだろう。

まさに このクゥはその海原に放り投げられ 傷ついていく。ここにメッセージをひとつ感じた。



「おっさん」という名前の上野家のワンコ。彼がこんな鍵をにぎる役どころで感動をくれるとは。

彼にもエピソードがあり、そこで私はまたやるせない思いで胸が絞めつけられた。

人間のエゴによるものをココロのどこかで許し、飲み込み

それが我々が思うよりも 人を思い彼等は存在する。


唯一、少年こういち と少女菊池さんとの絡みは、現代の「いじめ」や「孤立」に対して

ストレートに投げかけている。それはただ状況を投げかけるだけのものでなく 深く考えさせる

ものだった。やはりココにも 人の気持ちを考えて欲しい部分と、居場所がなく困っている子供達自身に

「そうだったんだ そうだよね」とふと少女が勇気をくれる内容になっていたと思う。



とても 水の透明度が高クオリティだった。この表現はいままで観た事ないなあ。綺麗。


妹とクウとの関係がすごい面白いですよね。

クゥばかりかまわれて、 対抗意識を燃やす妹

仲良くしてやんなさいよ

と 現代風の遊びもしたのかなとちょっと想像した




マスコミに囲まれ家で家族で閉じこもったとき 兄こういちがもっていたPSP

さすがにGTA(バイオレンスなゲームで僕が今やってます)はやってないと思うがねヾ(@°▽°@)ノ


河童の好物・性質などどっかに聞いたことある話もちらほらでてくる。純粋に河童に興味ある方

そうでない方 皆楽しめる とてもステキな映画だったよ。

家族・子供さんがいる方は こういう映画必見ですわ






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