心肺蘇生法
ニュース等でご存知の方もいるかもしれませんが…
昨日、僕のホームポイント日向市お倉ヶ浜でサーファーが溺れるという水難事故が発生しました。
僕も事故発見当時、現場に居合わせMちゃんのSOSサインを確認してから全速力で水に浮かぶサーファーの元へ行き砂浜まで引きずり上げました。
大量の水を飲んでいるのは明らかで完全に心肺停止の状態。
すぐに海から上がってきてくれたチーム員のノリリンとMちゃんに119とAEDを頼み僕と近くにいたサーファーで心臓マッサージを開始。
前に何度か心肺蘇生、AEDの講習を受けていたので必死に講習の内容を思い出しながら心肺蘇生を続けました。
とにかく必死で『おい!聞こえるか?!しっかりしろ!』叫びながら心臓マッサージを続け『帰って来い!帰って来い!』ひたすらそれだけ願って続けました。
チーム員のマサトさんや近くに来てくれたサーファー達とローテーションで心臓マッサージをしていると連絡を聞いたディアサーフの渡部プロとRealBvoiceの草野さんが店から駆けつけてきてくれ一緒に心肺蘇生を…
2人が来てくれたおかげで救急車到着の数分前に心臓が動き出し自発呼吸も見られ紫色だった顔や唇が急に赤みを帯びてきました。
それまで張り詰めていた空気が少しだけ和らぎました。
救急隊に引き継ぎお役御免。
搬送した後は現場に残り警察や消防の事情聴取が2時間くらいかかりすべて終わったのは午後3時前。
とりあえず落ち着きたくて近くのジョイフルへ行き食事をしながら反省会。
とにかくチーム員がいて良かった!
仲間だから遠慮なく仕事分担できて早い連携がとれた。
本当に仲間がいて良かった。
唯一、残念だったのは講習受講者が僕だけだった?事。
手伝いに来てくれたサーファーが胸部圧迫を交代する際に『どこ押さえたらいいんですか?』って聞いてきた。
僕は胸骨の場所を確認して心臓の位置を教えましたが…
僕も必死でした。
ギリギリでした。
心肺蘇生の知識のある草野さんと渡部プロが来てくれた時には本当にホッとした。
僕だけでは本当にいっぱいいっぱいだった
自分の周りでは絶対に起こらないだろう。
皆そう思ってるし、実際のところ僕も昨日まではそう思ってました。
でもいつ起こるかわからないのが事故。
今回は面識のない方でしたが、もし…
大切な友達や家族。
考えただけでゾッとします。
過ぎてしまった事だけれども、あの時こうやってたらもっと回復が早かったんじゃないか…?
もっとしっかり指示できれば…
あれから常に頭の中を後悔の念がよぎります。
悔しくて涙が出ます。
まだ意識不明の重体だとニュースでながれていたけれど…
神様お願い!
彼を救ってください!!
海を生活フィールドの一部とするサーファーやボディボーダーの皆さん願いします。心肺蘇生の講習を是非、受けてください
JPBAでも毎年、コンテスト会場で講習を行います。
消防署に申し込めば無料で講習してくれます。
大切な命を守る為に…
お願いします。