糸島では今週は風も強く、日中も少し肌寒くなりました。
秋風なのか、台風の影響なのか・・・。
いずれにせよ、汗もすっかりおさまっています。
湿度も大分落ちてきているようですね。
さて、昨日の記事で、秋は乾燥による悪影響、「燥邪」に注意というところを書きました。
では、秋の「燥邪」対策はどのようにすればいいでしょうか?

女性はとくに注意されていると思うのですが、秋になると、冬に向けて乾燥による肌の不調が出やすくなってきます。
乾燥肌や、化粧がのりにくいなどといった状態になってきます。
そして、乾燥した肌は肌の老化、シミやしわになる原因となります。
肌が乾燥するのは油分ではなく水分の不足です。
洗顔後は化粧水などでたっぷり水分を補給し、丁寧な保湿スキンケアを心がけましょう。
そして、保湿クリームなどを使って、水分の発散を防ぎましょう。
また、肌同様、髪の毛も乾燥でパサパサになりやすくなるため、髪の毛も同様に保湿クリームで乾燥を予防すると良いでしょう。
入浴時に保湿成分を含む入浴剤を使用するのも効果的です。
喉や鼻から肺に向けての気道も乾燥しやすくなります。
咳が出やすい人は部屋を加湿したり蒸気を吸入するなどで呼吸器周辺の保湿を行いましょう。
ハチミツや飴などを使用し、のどの潤いを保つのも良いですね。
食事から身体の潤いを得ることも考えてみましょう。
五行にあてはめると、秋は金の属。
金の属に対応する色は「白」となっているため、肺に働くといわれる「白色」の食材を中心に選んでいくことです。
大根、レンコン、山芋、ナシ、きのこ、白キクラゲ、白ゴマなどの白い食材は、体を潤す働きをもつものが多いので積極的に摂るようにしましょう。
ナシは肺を潤す食材の代表で、咳を止める効果も見込めます。
杏仁豆腐も白の食材です。
杏仁豆腐は、杏の種の粉末を使っていますが、杏の種は「杏仁(キョウニン)」という生薬で咳止めとして用いられます。
杏仁豆腐も体を潤す効果のある薬膳料理で、喘息や咳を軽減する効果が見込めます。
咳がひどくなっている場合など、デザートに組み込むと良いかもしれません。
最近はコンビニスイーツにもありますね(^o^)
今回は「燥邪」、いわゆる秋に害をなす乾燥対策について調べてみました。
秋には肌のケアや、身体の内部からの体液補充が養生のポイントとなってきます。
秋には身体の外側からと内側から潤いをもたらすようにしましょう。