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木の家散歩

木の家の設計監理経験豊かな建築家・山中文彦と木材産地、職人技術者のネットワークにより、夢の木の家を造る「木の家づくりネットワーク」のブログです。自然素材を活用し、家族と環境に優しい、本物の木の家をCM型施工管理システムによるリーズナブルコストで実現します。

200年住宅という振れ込みが以前によく聞かれましたが、本日は200年家具のご案内です。



木の家の新築やリフォームにおいて家具を一緒に設計したり、購入のアドバイスを差し上げたりすることがあります。



現在利用している家具を再利用する場合も含めて、インテリアの全体のイメージに併せてトータルにコーディネートしています。



家具の中でもメインのテーブルの設計、製作においては、家具に使う樹の樹種を何にするかがポイントです。



ナラやタモ、栃、櫻、欅などの広葉樹は年輪が細かく、硬いため、傷がつきにくいのでよく使われますが、乾燥期間が長くかかり、価格が高く、数量が限られます。



国産材の場合はさらに品数が少なく、高価になりがちです。



それに比べて、杉、檜などの針葉樹は年輪が広葉樹に比べてやや荒く、柔らかいため、傷がつきやすいこともあり、あまり家具には使われません。



ただし、表面の塗装を植物油などの浸透性塗料を使用して、自然な仕上げとすることで、もし傷がついたら紙やすりで軽く研磨して、再塗装することで傷が付きやすい性質をリカバリーすることが出来ます。



また、価格的にもリーズナブルな金額で購入することが出来ます。



写真の家具は、スケルトンリフォームに伴って、テーブルを金山杉の樹齢200年以上の杉の樹の上のほうの、枝がついていた部分の幹を製材して、乾燥しておいた一枚板から足まで含めて造ったものです。



人の二の腕よりも太い枝の根元である節が、その年輪を数えても30年はあろうという、存在感と生命力を感じさせてくれます。



杉の赤身と白太と節、木肌の曲線を活かした縁が絶妙なバランスを持っています。



足を組みかえることで、テーブルから座卓に買えることも出来ます。



来客が多いときは座卓に組み替えることで、10人が200年物の座卓を囲んで盛り上がることでしょう。



椅子は、同じく樹の椅子をオリジナルとして製作することも出来ますし、写真のように既製品を購入することも可能です。



世界に一つだけの木のテーブル座卓です。


天板の大きさは幅約80センチ、長さは2.2メートルです。

                                                     


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