19)寝室の珪藻土、パート2 | 木の家散歩

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木の家の設計監理経験豊かな建築家・山中文彦と木材産地、職人技術者のネットワークにより、夢の木の家を造る「木の家づくりネットワーク」のブログです。自然素材を活用し、家族と環境に優しい、本物の木の家をCM型施工管理システムによるリーズナブルコストで実現します。

以前に、新築当初の布クロスの壁や天井仕上げの上から
珪藻土に変えるメンテナンスを行った、15年前に設計した
木の家の住まい手から、さらにご主人の部屋の珪藻土仕上げの
ご要望を頂きました。


前回は一階の布クロスと奥様の寝室を行ったのですが
奥様がとても快適とのことで、ご主人もやろうということに
なりました。

当時は、ビニールクロスに代わる安価な内装材として
布クロスを使っていましたが、近年は和紙壁紙に変えています。

布クロスの上から、シーラーを塗装して、壁際の養生を行い
翌日に珪藻土を塗ります。


天井が打ちあげられていますので、高いところは
脚立を使って仕上げます。

珪藻土は色々ありますが、その機能性としての
水蒸気の吸放質性能が日本で一番高い
北海道の稚内地域の珪藻土を使います。


漆喰と違って、表面が少しザラザラした仕上がりです。

左官屋さんのコテ裁きも漆喰と同じですが、表面は
平滑に仕上がります。

施主さんが自分で塗る場合もありますが、そのときは
わざと凹凸が出るようにして、塗りむらが目立たないようにします。

ご主人も、奥様同様に快適な睡眠が出来ることと思います。


さて、伺ったついでに玄関引き戸が少しきついのを
戸車の調整で修正。

そのほかに、屋根瓦の心配があるとのこと。

屋根の一番上ののし瓦の下の桟瓦との半月上の隙間が
欠けているから補修したほうがよいと
3回も営業マンに言われたとか。


普通は砂漆喰で白く固められていますが
黒く汚れがついている部分が遠目では欠けて
無くなっている様に見えるます。

しかし、良く見ると変色しているだけで
急いでメンテナンスする必要がある状態ではありません。

当分、様子を見ることにしました。

外壁塗装や屋根瓦補修の営業マンが
徘徊しながら住まい手の不安を煽り
仕事にしようとすることが頻繁にあります。

信頼できる専門家、家のホームドクターが必要ですね。