3)天窓と地窓 | 木の家散歩

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木の家の設計監理経験豊かな建築家・山中文彦と木材産地、職人技術者のネットワークにより、夢の木の家を造る「木の家づくりネットワーク」のブログです。自然素材を活用し、家族と環境に優しい、本物の木の家をCM型施工管理システムによるリーズナブルコストで実現します。

日替わりで暑かったり、涼しかったりで皆様体調管理にお気を付け下さい。





さて、天国と地獄を信じるか信じないかは様々でしょうけれど、木の家には天窓(てんまど)と地窓(じまど)はあります( ´(ェ)`)





天窓はむしろトップライトと言った方が通用するかもしれませんが、天井、屋根に付けられた窓です。





天空からの窓ですから、普通に壁に付けられた同じ面積の窓に比べて、建築基準法での窓の大きさの計算でも、3倍の広さの窓と同じと規定されています。





実際は、それぞれの天窓の位置や方位によりますので、なんとも言えませんが。





◎南側のメインの窓から離れたキッチンを明るくする例

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◎部屋に囲まれて窓に面することのない二階の階段ホール

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◎プライバシーの確保が難しい場合の浴室

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隣家との間隔が広く確保できない場合

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これは廊下の天窓です




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これは食堂を照らす天窓








この他にも暗くなりがちなロフトに設けたり、様々な利用の仕方があります。

















そして、地窓は、床に付いた窓ではなく、床に接するように低い位置の壁につけられた窓です。




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正面の床に近い位置に設けられた地窓です。




障子の外側に細長い引き違い窓があります。




正面の壁の外側が玄関へのアプロ―チであるために、大きな窓を開けると和室の落ち着きがなくなるために地窓にしました。




地窓は明るさのためというよりも、通風のためです。




特に、和室のように畳に座る場合には地窓の風が効果的です。








このように天窓と地窓を適材適所に効果的に使うと、同じ空間でも全く違う様相に見えます。




特に天窓は、太陽が移動することで思わぬ光の入り方が生じますので、家の中にいて時間や季節を光で感じることができます。




開閉もフック棒や電動で気軽に操作できます。




ただし、雨じまいに注意した設計と工事、スクリーンやブラインドによる直射日光の遮蔽などには十分に気をつけましょう。




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