本八幡店長のブログ



みなさん、こんにちは。
「金の豚」本八幡店、店長永山です。

今日は引き続き、今、旬なものやお宝になりそうなものを
クローズアップしてみたいと思います。


今何かと熱い中国。

昨今の中国高度経済成長の影響で、
中国の美術品や切手などが高値で取引されているのは以前にもお書きしました。

それ以外にもまだおたからは眠っています。

2012年の今年は「日中国交正常化40周年」の節目となっています。

日中国交正常化とは、1972年に国務院総理であった周恩来と日本国首相の田中角栄(当時)が
共に日中共同声明に調印し実現したものです。

その接待の席で田中角栄元首相に出したといわれるお酒「茅台酒」。
それが今回ご紹介するおたからです。

この茅台酒(まおたいしゅ)は、
中華人民共和国貴州省特産の高粱(モロコシ)を主な原料とする蒸留酒です。

強い芳香があり、飲み干してもなお香りが残ると言われています。

アルコール度数が高く、当初は65%ででしたが、
近年35~47%に下げられているようです。

アルコール度数の高いわりには二日酔いもせず、
適度に飲むことで健康になるとも言われています。

産地である茅台独自の気候風土のなかで5年の歳月をかけて蒸留され、
ワインのように年代物の古酒もあります。


この酒は1915年に開催されたサンフランシスコ万国博覧会で金賞を受賞したことから、
1951年より「国酒」と称されるようになりました。

あの毛沢東もアメリカのリチャード・ニクソン大統領をもてなす際に使用し、
周恩来は風邪薬の代わりとして飲用していたそうです。
また、お祝いの宴会の席では乾杯用のお酒として用いられ、
中国を代表するお酒とされています。

この茅台酒の古酒が今高値アップで取引されているのです。

茅台酒の生産が始まったのは清代中ごろからで、
嘉慶・道光年間には20余家が茅台酒をつくり、
酒造りに2万石以上の高梁が使われるとの記録が残っています。

ですが、太平天国の乱によって古くからの酒蔵は破壊されてしまったようで、
現存する古酒はとても貴重となっています。

約300年の歴史があり、古ければ古いほどその価値は高いです。

最近では状態の良い、30年以上前のものが100万円!!を超える価格で取引されています。

自宅に古いお酒をおしまいの方、ぜひこの茅台酒がないかチェックしてみてください。
おじいちゃんに尋ねてみるのもいいかもしれません。