8月9日 最後の夜(夜〜) | 2歳で横紋筋肉腫(胞巣型)を発病した息子の闘病記録
2017年 8月9日(水)夜〜


この日の夜、祖父母と下の子が帰った後だったと思います。
※正直、この辺りの順番の記憶が曖昧です。日中もずっと夜のような暗い感じがしていました。前後したらごめんなさい。


Dr.がやって来ました。

「フェンステープ(麻薬の貼り薬)を持続点滴にしませんか?その方が痛みのコントロールがしやすいから。痛みが強くなっても、薬を早送りできるから。あと、お腹の痛みには持続点滴の方が効く。今使っている、オプソ、アタP、ロピオンはお腹の痛みには効きにくいから。」と。


実はこうが、最後の一ヶ月くらいは、特にお腹の痛みに悩まされました。
もっとずっと前からお腹の痛みはあったのだけど、特に酷くなり始めたのは一ヵ月くらい前から。

この日も昼くらいからかな。
ずっとお腹が痛いと言っていました。
どの痛み止めを使っても痛みはマシにならず、ひたすらジッと耐えていました。

 
こうがは、モルヒネは副作用が強く出過ぎてしまって必要量が使えませんでした。(※今年の5月)


そこで、今回は持続点滴の「フェンタニル」を考えていると。
フェンタニルは、今使っている「フェントステープ」の持続点滴版で、作用もよく似ている。
副作用もモルヒネに比べると少なく、使いやすいから、と。


お腹の痛みが治まって、今の貼り薬と効果がほぼ同じで、副作用もモルヒネより軽いのであれば、
こうが本人のしんどさが少しでも減るのであれば、、、。

そんな思いから了承しました。
この事を今でも後悔しています。
この選択が、こうがにとって余計にしんどい思いをさせる事になってしまいました。


このお話の後ぐらいだったと思います。
相変わらず、飲んで吐いて着替えてを繰り返していたこうが。
昼間に比べて大分辛そうになってきた事もあり、
替えのシーツを持ってきてくれる看護師さんを手当たり次第に捕まえて、何か良い方法がないか探っていました。

その中の一人が、こうがの様子を見て、
体制を変える為のクッションを持ってきてくれ、体制を変えてくれました。
そして、吐く度のシーツ交換と着替えはしんどいだろうからと、頭の下に敷く吸水性のシート、その上に敷くガーゼのシート、口元に置く吸水性のシートの3点セットを持ってきてくれました。

本当に有難かったです。
この3点セットのおかげで、こうがは着替えなくてよくなりました。
口元のシートの交換だけで済むようになったのです。
この看護師さんがいてくれて良かったと思いました。
きっとこの看護師さんが居なかったら、最後まで着替えなくてはならなかったと思います。



それからしばらくして、フェントステープが剥がされました。
そして、フェンタニルの持続点滴が始まりました。

大丈夫と言われていましたが、やはりこうがの様子はおかしくなりました。
目は開きっぱなしで、グラングランしている状態。
何かを訴えようとしているのだけれど、
声がでなくて体も動かない。
呼びかけにも反応しなくなってしまいました。
この状況でもお腹は痛そうでした。

すぐにナースコールをするも、薬の早送りをしてくれただけ。
もちろん状況は変わりません。
時間が経っても、それは同じでした。

何度ナースコールをして、違う看護師さんが来てくれても同じでした。


本当に大丈夫なのか?
ただただ不安で押しつぶされそうでした。


副作用なのか、病気のせいなのか。
どちらか分かりませんが、タイミングからするとおそらく薬の副作用の可能性が高い。


とにかく どうにかしてやりたくて、持続点滴を元の貼り薬に戻してくれる様、お願いしました。

返事はNO。
Dr.が帰ってしまっていたので、看護師さんの判断では無理なようでした。

何で了承してしまったのだろう、、、。
お腹の痛みをどうにかしてやりたくて、持続点滴にしたのに。
お腹の痛みも全くマシになっていないし、
余計に辛そうにしている、、、。
誰でも良いから助けて欲しい。

持続点滴に変えた事を死ぬ程後悔した時でした。