ニトリのスリッパが深海魚に見える | 気にするほどじゃないけれど

気にするほどじゃないけれど

気にするほどじゃないけれど、気になるものは気になるんです!そんな気になるモノ・コトを紹介します。

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最近ニトリによく行くのですが、そこで売ってるスリッパが深海魚っぽく見えるのです。しかし、ぱっと見スリッパでしかありません。でもそれでは少しさみしくないですか?今回はそのモヤモヤを解消します。

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●実は魚っぽく見えないスリッパ
まずはそのスリッパを御覧ください。あれ、魚っぽくないな。落ち着いて見てみると98.75%くらいスリッパです。1%以上の魚感はあるかもしれませんが、概ねスリッパ。これではいけません。工夫して魚っぽくします。
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冷静になって見ると単にスリッパなんだなぁ


モノをそのままの状態で別のものに見せるなら、背景を変えるしかありません。魚といえば海。海に持っていけば魚っぽく見えるかもしれません。近くに港があるので行ってみましょう。


●それでも魚には近づけず
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清水港にやってきました。静岡市清水区三保。その砂嘴地形は清水の海を外海から守り、天然の良港となっています。そんな清水の港湾施設を湾を隔てて臨むことが出来る場所です。これだけ港っぽい風景であればスリッパも魚に見えることでしょう。

と言うことで何枚か撮ってみました。いちばんマシなものを載せています。いかがでしょうか?僕には「スリッパが海辺に置いてある」としか見えません。写真というだけあって、写実性抜群ですね。
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「堤防上は土足禁止ですからスリッパを履いて歩いてください」みたいな感じ


清水港は貿易港ですから雰囲気が出なかったのかもしれませんね。場所を漁港に変えてみましょう。続いて向かったのは焼津市の焼津漁港です。こちらは江戸時代からカツオなどの漁業がはじまり、現在では日本有数のマグロ遠洋漁業の基地として有名です。
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焼津の街並みはいかにも「漁港」といった感じ。やまちやん


そしてこちらも「港にスリッパが置いてある」感が出てしまっています。よく考えたら港で魚を水揚げする場合、我々一般人がその現場に立ち会うことはありません。意外にも、漁港と魚は風景としてリンクしないようです。
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スリッパ脱いで海で泳いでるみたいな雰囲気になってしまった


●さかなセンターの魚に混じってみる
では魚がたくさんいる場所はどこでしょうか。魚屋さんならいるでしょう!焼津市には「焼津さかなセンター」という、魚介類や土産物を販売する施設があります。大規模な魚屋のような雰囲気で、こちらにスリッパをねじ込めば魚っぽくなるはずです。
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とりあえず入口で撮ってみたが、これは失敗っぽい


中に入ってみて厳しい現実に気がつきました。本物の魚が本当に魚っぽいのです。そりゃそうでしょう、本物の魚なのですから。これらの近くにスリッパを持っていっても、逆にスリッパである事が際立ってしまいます。
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スリッパは食べられそうにないけど、本物は美味そう


と、落胆していた時にふと顔をあげると、あるものが視界に飛び込んできました。トロ箱捨て場です。魚介類を運搬するために使う発泡スチロールの箱なのですが、使用済みのものは見た目から魚の匂いがしてきそうな雰囲気です。これは使える…!

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トロ箱が背景に入っていることにより、その「匂い」が表現されるのです。スリッパのボタンの部分が×印になっているのも、何となく打ち捨てられた深海魚の表情に見えてきませんか?

スリッパを魚に変身させるために西へ東へ色々行きましたが、結局どこにでもあるトロ箱が解決してくれました。青い鳥みたいな結末になってしまいました。とはいえ、僕は満足です。皆さんもニトリでスリッパ買ったらトロ箱背景に写真撮ってみてください。魚捌いた手で現像した写真触ったら匂いがついてもっと魚っぽくなりますよ!
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ニトリのスリッパも何となく満足気な表情。皆様も是非試しあれ!