またもや高校生の頃の話。



夏休みに自宅でまったりしていた所に、一本の電話が。


私「はい森川です」

『あーあのね、今お宅の旦那さん預かってるんだけどね』



聞いた瞬間私は、『警察かっ!?』と思ってしまいました…



なにしろ当時かなりの暴れん坊将軍だった父…
警察のお世話になってもおかしくないだろうなぁと疑わざるをえない状況でした。



『で、奥さん?お宅の旦那さん預かってるんだけどーいくら払って貰おうかねぇ』



どうやら向こうは私を母と間違えている様子です。



私もようやくこの時点で、警察ではなく誘拐犯らしいというのが判明。



暴れん坊だった父に加え、反抗期バリバリだった私。

正直顔が綻ぶのを隠すのが大変でした…(鬼畜だな)



で、私の次の言葉は…



「え…えーとあの…私、娘なんですが…」



向こうにとって一番知りたくもない返事を返してしまいました。



意外にもその時は冷静で、返事をしながら「あの暴れん坊をどうやって誘拐したんだろう?」とか考えておりました。



ボケた返答に犯人も戸惑った様子で



「娘さん?お母さんに代わって」


との返事。



代わろうにも近くにいない母の状況を私は正直に説明しました。



「母は今お風呂に入ってるので出られません」



なんというマヌケな返答。



でも本当に入浴中だったんですもの。



「それでも呼んできて」と言われるのかと思いきや、呆れたのか、電話を切られてしまいました…



結局、その電話はイタズラで、父は何事もなく普通に夜帰宅してきました。



心の中で軽く舌打ちしたのは言うまでもありません。



まぁ、でも今となってはイタズラでよかったかなぁ。(かなぁかよ!)