他害もあるお子さんに出会った時 syunさんが自閉症児託児活動「れもん」で | kingstone page(旧)

他害もあるお子さんに出会った時 syunさんが自閉症児託児活動「れもん」で

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。



 KING STONEです。

 K君は少し遅れて来ました。

 でですね、受け付けのところはビデオが録画されていないのですが(そこも見たかった)しばらくK君が部屋の中でうろっと見て歩いているのを少し離れてsyunさんが見てはります。たぶんわざと視線は合わせてはりません。体もできるだけ正対(まっすぐ向かい合う)しないようにしてはります。すごくさりげなくついてはります。

 でも、実はすごく集中してはるのはわかります。

周囲にいる人がsyunさんについ声かけをする時「困ったな」という様子をしてはります。(これはよくわかります。一見お子さんに関わっていないように見えるんですが、実は頭の中は、すごくその子を知ろうと忙しくしているんですよね)

 しばらく座っていたK君、お母さんが持って来た荷物の説明をsyunさんにしていると近寄って来て何か指さしのようなことをしました。この時点でズボンをずらしてました。

 お着替えかな、トイレかな、と廊下まで出て、保護者が「おしっこかな」と聞きますが、はっきりした答えは無い感じ(?現場ではあったかもしれない。ただ何度も親御さんが「おしっこ?」「着替え?」と繰り返し言ってはるのでそう想像したのですが)で、syunさんがトイレの写真を見せたのですが、この時もそれほどはっきりした感じは無し。(まあこんなことで写真を見せられるのはたぶん始めてだろうし・・・)

 でも全体としておしっこに行く感じで、間違いなしで、トイレに入るところで始めてちょっと密着するくらい近づきはったかな。(そっからは映像なし。当たり前ですが)

 トイレから出てくる時K君はとてもいい表情でした。

 で部屋に戻ったK君は部屋の奥の席に座りました。

 でsyunさんは少し離れて行こうとしたらK君が寄って来て「カードを頂戴」を直接行動でもってしました。で何枚かカードを持って行きます。彼はカードを持って触るあるいは音を鳴らすのが好きみたい。

 座って触っているK君の前にsyunさんは残りのカードも並べてあげました。するとK君はカードをきれいに並べて見たりもしていました。

 で、それをsyunさんが並べ変えたのは一体何なんだろう?

 ここまでたぶん一切声かけなしだと思います。
 そしてN君はとても落ち着いています。

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syunさんから


 遅れて来られると言うのはわかっていたのですが、私が想像していた時刻よりかなり早くおみえになったのであわてました。

> 周囲にいる人がsyunさんについ声かけをする時
>「困ったな」という様子をしてはります。

 そうですか、、、、「要修行」ですね。>私

> トイレに入るところで始めてちょっと密着するくらい
> 近づきはったかな。(そっからは映像なし。当たり前
> ですが)

 お母さんと一緒に男性トイレに入ろうとしてはったので、そりゃあかんやろ~と半ば強引に割って入りました。すぐに彼は理解してくれて1人で御用をすませました。

 資料には「おっしこしながら遊んでまき散らす」とありましたのが、全くその気配は有りませんでした。

 >  で、それをsyunさんが並べ変えたのは一体何なんだろう?

 事前に「視覚支援」とか「構造化」とか「AAC」・・・・とかは全く経験の無い子どもさんということは聞いていました。

 資料の中に、「カードを耳元で鳴らして遊ぶのが好き」みたいなことがあったので(口頭で聞いたのかな?)、私が持ってるチェキ写真を彼が直接行動で持っていく時にも違和感は有りませんでした。彼が楽しそうに眺めていたのでもっとわかりやすくと思い、とりあえず整然と並べる事で楽しみました。

 で、その後、できることならAACとして(要求・表現として使えることを)認識してもらいたいのでい、道具・空間等々にカテゴリー分けしようと並べ変えたんです。

研究会の感想とか「他害をするお子さんは本人がすごく怖がっている」とか
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