自閉症の人がたくさん参加するキャンプについて 研究会の感想 | kingstone page(旧)

自閉症の人がたくさん参加するキャンプについて 研究会の感想

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。


※この回の研究会は、自閉症の人がたくさん参加し、ボランティアさんがたくさん参加し、かつ企画にも関わるようなキャンプをたくさん企画運営してきた○○さんを講師にお呼びしました。なお、キャンプ中は必要な視覚支援物はどんどんボランティアさんが作っていきます。

 この回のみなさんの感想を載せておきたいと思います。

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 ○○先生、皆さん、こんばんは。
 □□です。


 感心したのは、キャンプという団体生活でありながら、○○さんがオーガナイズされると、とてもフレキシブルで、個々の参加者の実態に合わせた活動を展開されているということでした。

 靴の置き場が横長の棚になっていて、しきりが明確でないために混乱する子どもがいると、そこにカラーテープを貼って目印をつけたり、休み時間がわからなくて、問題行動を起こす子どもに「休憩」とかいたカードを渡すと、ごろんと横になって、リラックスしたという話など、視覚支援を絶えず意識的にされているようすも、よくわかりました。

 また、「かえる」という意味を『家に帰る」ではなく、宿泊施設に帰るのと勘違いして、帰りの飛行機に乗る時にパニクッてしまった子を、宿泊施設の写真を見せてそこにはもう帰らないことを納得させ、船で連れて帰ったというエピソードには、胸がジンと熱くなりました。

※これはどうされたのでしょうか。「宿泊施設の写真」(当然スケジュールには貼ってない)を用意する。スケジュールを用意する。そこには「家の写真」か「家の絵」を貼ってある。「家の写真」の上に「宿泊施設の写真」を置き、子どもに見せる。そして「宿泊施設の写真」を外し外から中が見えない大きな封筒の中に「宿泊施設の写真」を片づける。そんな情景を思い浮かべます。「宿泊施設の写真」に×とかじゃ「禁止」とか「入れない」とかの意味になりそうだし、「宿泊施設」でなく「家へ」のスケジュールなんだよ、と伝えることで良さそうですから。

 また、雨が降っているのにプールの活動を楽しみにしている子どもたちのためにプールに入って、競泳の予定を敢行したというのも、自閉症の子どもたちの気持ちを最大限尊重しようとする○○さんの姿勢が感じられて、感動的でした。

 日常の生活では味わうことのできないさまざまな冒険や、楽しみをそれぞれの子どもの立場にたってスケジュールに組み込んでいくというのは、ほんとうはとてもしんどいことなんだと思いますが、参加した子どもたちにとっては、かけがえのない貴重な体験となるのを実感しました。

 質問の時、あるお母さんが「このあたりに住んでいる子どもでも、東京のキャンプに参加してもいいですか?」と聞かれ、「かまいませんが、そこまでお金を使うのなら、地元でキャンプを組織したらどうでしょう?」といわれました。

 いわれなくても、密かに来年は、研究会主催でキャンプをしたいなあと思っていましたので、司会者の私が思わず口をすべらせてしまいました。「親御さんたちがお子さんを参加させたいと思われるなら、ボランティアを募ってやってみたいです」と。その瞬間、何人かのお母さんの顔にぱっと期待の色が浮かんだような気が・・・・

 帰りにファミリーレストランでこの話をkingstoneさんにしたら、「いいだしっぺが計画するんやで」とくぎをさされました。

 計画したら、協力してくれるんやろね?けど、ボランティアさんを集めるのが大変やろなあ! ま、もうちょっと時間かけて考えて見よ。

 で、こんなキャンプができました。

 それはさておき、○○先生が終りごろに言っておられたんですけど、バーンアウト(燃え尽き)をさけるためのケア-が必要という話、本当にそうですね。ボランティアさんが、とってもがんばったり、大変な思いをしたことなどをしっかり聞いてあげることが大切と言われました。

 そのことは親御さんにもあてはまるなあと。そういう意味でここは親御さんにとっての心のケアをする場になっているんですよね。自閉症の親御さんがみんなそういう息抜きや、ストレス発散の場をもって、いつも元気でいられることがとても大切なことなんだけど、現実は必ずしもそうなってないなあと気になりました。

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 △△です。

 今日の○○さんのお話はとても面白くわかりやすかったです。

「余暇」=余った時間じゃなくて自由な時間なんだ、では、その自由な時間をどう過ごすか。

 なんでも良いんですよね。その人に合ってれば。

 で、本人が楽しければなお良いと。笑顔が見たいですもんね。せっかくの自由時間なのに強制になってしまって本人が苦痛だと可哀想です。

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 AAです。

 ○○先生のお話。

 最後の「リスペクト」のお話が印象的でした。
 参加者つまり自閉症の人たちをリスペクトすること。

 改めて、自分自身を振り返ったりなんかして(^^;)
 日常の中で、この言葉はつい忘れがちになってるなぁ、、って反省してしまいました。
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 BBです。

 日曜の研究会のお話。おもしろかったですね。

 わたくしも、リスペクトのところに感動しました。