ブスの瞳が恋されて 大島美幸著 | kingstone page(旧)

ブスの瞳が恋されて 大島美幸著

 図書館で借りて来ました。

ブスの瞳が恋されて/大島 美幸

¥1,050
Amazon.co.jp

 これは夫、鈴木おさむさんが書いた「ブスの瞳に恋してる」への返歌みたいなもんですかね。

 題名だけでなく、中味にも相当反発を覚える方もいらっしゃるかもしれません。

 しかし、Wikipediaの記事や、Amazonのレビューを読んでもわかるように、壮絶ないじめを受けてきた人の人生の記でもあります。

 なんか、ほんま、もう強烈です。

 で、また、いじめられた方はトラウマとなって覚えているのに、いじめた方は全然記憶が無い。っていじめた当時も自覚は無かったかも。


 私自身にも経験があります。

 小学校の時、ある友だちのことを「サル」と呼んでいました。

 その友だちが転校することになりました。今日が最後だという日、担任の先生が「では○○君。最後に言いたいことがあったら言いなさい」と言いました。その友だちは

「kingstone君に、サルと呼ばれていたことが一番つらかった」

と言いました。私には全然自覚が無かったのですが。もう晴天の霹靂というか、すごい体験でした。


 また中学校時代、いつもお弁当を食べていた仲良しの友だち、○○君がいました。クラスには、病弱でしかし生意気な□□君もいました。で、私と○○君が遊んでいる時、○○君は上履きで□□君を殴ったりしていました。

 後年○○君も教師になり、私とまた出会いました。で「そう言えば□□君のこといじめてたよな」と言ったら「えっ!嘘やろ。そんなことしたことない」って言ってました。


 やった方、やってる方はわかんないんですよねえ。


 でも、ほんと、教師として、あるいは近所のおじさんとして、何をどうできるのかなあ。


 で、この本では大島さんが、現在は幸せを掴んではるわけです。勇気づけられる人もおられるかと思います。(他にも衝撃的な、悲しいことも書かれてたりしますが)