今回見えられたのは中部地区から22歳の現役大学生です。


先日の23歳と同じく若い歳でのM字型薄毛です。

王様のあたまはハゲてない!?-フサ坊主への道ー


頭頂から
王様のあたまはハゲてない!?-フサ坊主への道ー


後頭部にかけても密度が薄くなりつつあるようです。
王様のあたまはハゲてない!?-フサ坊主への道ー

施術直前になって色んな思いが・・・

毎日大学に通っている彼としてはこんな施術を受けたらクラス中で話題沸騰、場合によっては

笑いものになるんじゃないかと。

加えて果たして満足得られる結果になるのかとも。


薄毛の人の悩みは同じ薄毛の人でないとわかりません。

こちらに来る前に、仲のいいクラスメート(髪フサフサ)にこの施術の件を相談したところ

「えっ、どこがハゲてんの。やる必要なんかないでしょ」と。

逆にこちらのほうが「えっ!?」ですよね。

一番上の写真を見て我々とか他の薄毛の人はほぼ全員「結構M字きてるな」と思う筈です。

ただ、髪のことで全く悩む必要の無い人間の中には一番上の写真を見ても「どこが?」って

本当にそう思う人もいるのだとも思いました。

だから相談しても無駄なんです。

髪の毛が多い人にとっては悩み自体が完全には理解出来ないから相談されても困惑してしまうし

もともと他人の髪の毛の事なんかには無関心ですからどう答えていいか分からないのだと思います。

「やる必要なんかないでしょ」という言葉が善意の意味が含まれていたとしてもそれで

彼が救われるわけではないんです。

そんな言葉で「ああそうか、そうなんだ」って安心する人がいたらそれはそれでいいのでしょうが。

いないでしょ。

ウツっぽくなってメンタルクリニックに通ったこともあるとのこと。


我々のところに来られるクライアントのほぼ全員の方が挨拶程度の雑談後すぐさま施術を受けるのですが来られてから迷って二の足を踏んだクライアントの方は彼が初めてでした。

施術前にカウンセリングという段階もあるのですが如何せん殆どのみなさんと距離が離れていますし。イギリス行くよりは楽ですが(;^_^A


メールや写真を見ての私の説明では言葉が足りない場合もあるかもしれません。

ともかく12時から施術開始予定でしたが2時間近く彼と話をしていました。

「今日は話しだけにしよう。一旦帰ってゆっくり時間をかけて考えてから決めればいい」と迷いが見えた彼には最初にこう伝えました。


私はどんな場合でも施術を勧めたりはしません。

ご連絡を頂いたメールのやり取りにおいてもそうです。

お互いの信頼関係が成り立たない場合には施術はやりたくないし、しない方がと思っています。

その日は施術をしないことを前提に彼の話をもう一人のスタッフと全てじっくりと聞き、そのうえで彼に伝えたこと。


もしこの施術をやったら

確かにクラスメートは施術をして赤く腫れた(腫れないかもしれないが翌日学校なので多分赤み        を帯びた頭で行くことになると思います)君の頭をみてびっくりしたり話題沸騰かもしれないが

そんなのは1日で終わる。人間なんて他人のことに対しそこまで関心無いし、1週間もしないうちに元々の君の頭がどんな風だったのか忘れてる。人の記憶力なんてそんなもん。

嘲笑したりいろいろ面白がって陰であれこれ言う者も中には居るかもしれんが君自身が悩みから脱却するためにした大きな決断のことをとやかく言ったり馬鹿にする権利は誰にも無い。

そんな人達は人としての魂が低いと思えばいい。

唯我独尊で堂々としてればいい。


メンタルクリニックに行ったところで何の解決にもならない。

だって君の悩みの根源は髪の毛のことなんだから。そして君自身がそれをわかっているはず。


大勢いるクラスメートの殆どがドフサでなんで僕だけがという気持ちがあるのはわかるが

たまたま通り魔に遭遇して刺されたり、歩いてて車が突っ込んでくる事故に遭って命を落とす

人もいる。世の中にはもっとどうしようもない悩みや不幸を抱えているひとが大勢いる。

たまたま君は若くして薄毛という悩みを抱えたかもしれんがそんな人も世の中にはごまんといる。


薄毛というハンデ、悩みを全て受け入れること。自分はそうなんだと。

誰のせいでも無い。親のせいでも無い。自分自身が持って生まれたものなんだと。

悩んだところで仕方がない。くよくよしても仕方がない。自分の今の状況を呪ったところで何も変わらない。

せっかくの人生、時間が勿体ない。

受け入れた上で何とか悩みを解決しようと動くか、そうでなければ自分はハゲだと完璧に割り切ってしまうこと。

乗り越えて行くにはその2つの選択肢しか無いのです。

君の人生は尊いのもであるべきだしそういう人生が薄毛という外見的理由で味気ないものになってしまうということは非常に残念なことであると思います。

一番良くないのはそのどちらの行為も取らずただ悩んでコンプレックスを抱えつつ、で何事にも引込み思案になったり、何をしても心の底から楽しくなかったり、云わば

「精神的疾患」状態。

動かないほうを選択したとしてもその人の価値、尊さは何ら変わるものではないし、割り切って

仕事やら趣味、ボランティア等々一生懸命打ち込めるものがあれば頭のこと関係なく別の魅力が醸し出されると信じています。何事にも自信を持って取り組んで人生生きている人は薄毛であったとしてもどこかしら魅力に満ち溢れていると感じるのは私一人だけでは無いと思うのですが。

 

頭のことで言えば私自身は動いてイギリスまで行き施術を受け(当時はyoutubeなどの動画も無く単にHPの写真と英文での説明だけが渡英の決断の判断材料でしたがこれで失敗したら仕方が無いなと腹くくって行きました。)

そして次もまた動いてこの技術を手にしました。

私自身、くよくよ悩むのが嫌で且つ性急な性分なので人生においてはいつもリスクを取りチャレンジしてきたほうだと思います。

そのせいか、かなりの波乱万丈の人生を送っておりますが(笑)


と、いろいろ書きましたが中にはそんなこと百も承知だ、割り切れないから悩んでるんだ、経済的事情により他の選択肢を取りたくても取れないんだと思われる方もおられると思います。


私に出来ることがあるかどうかはわかりませんが相談に乗る、悩みを聞いてあげることは出来るかもしれませんので気が向いたらコメントして頂いたりinfoのアドレスまでご連絡してみて下さい。


で、主人公の彼はどうしたかというと

結局施術は受けました。全て納得して受け入れたうえで。彼自身の判断で。


王様のあたまはハゲてない!?-フサ坊主への道ー

(3回の施術を受けた直後なんでまだかなり赤みはあります)


施術後、自宅に戻った彼からメールがありました。

「明日は人目なんか気にせず堂々と大学にいってきます」と。

ちょっと嬉しかったです。


で、大学行っても気が抜けるくらい周りは無反応だったとのことです。

本当にやったのが分からないのか、わかってて知らない振りをしてるのか・・・


どちらにしても以前の彼のヘアースタイルを覚えている人なんかすぐに居なくなるのは間違いないと思います。