№447 ミスト

　０９年５月１０日鑑賞。
０９年１４０本目。

　いやー．．．後味が悪いとは聞いていた
けど、ここまですごいとは思わなかった。

　「霧」というのがまた正体不明の「何か」
を隠すのに、絶好のシチュエーションで、
しかも、閉鎖された空間での人間心理の
崩壊をこれでもか、これでもか、といわん
ばかりに見せてくれるから、こっちとしては、
目が離せないわけである。

　この際だから、いうけど、軍の実験とか、
異世界につながるドアとか、怪物を出す
ための口実はむしろいらなかったんじゃ
ないだろうか？

　ある意味、親切心があだになったというか．．．
いっそ、なにも説明してくれなかった方が、
もっと違和感があって、もっと怖がられた
のになあ．．．と思ってしまった。

　いや、十分なんですよ、作品としては
これ以上ないものだし．．．
「よく考えるよなあ、こんな話し」という
レベルで語ることの出来る映画なんです。
　なんですけれど．．．

ここまでやるんだったら、ひたすら恐怖だけ
をあおっても十分だったんじゃないかな、と。
種のかけらでも見せたことは、せめてもの
スタッフの温情だったのかも知れないけど、
ラストシーンで発狂寸前になる主人公
(なぜかは、書けない)の気持ちを考えると、
いっそ、突き放してしまえば、とも思った。

　人間って冷酷ですね．．．
自分だったらどう思うかなぁ？

　いろいろ考えさせられた映画だった。

でも、この手のは、しばらくいいや．．．
心が晴れないから。

＊御礼＊

　昨日のブログランキング、

なんとイラスト部門で５８位にまで
行きました。最高位です。

記録更新です。本当にありがとうござい

ました＾＾

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