№438 探偵 スルース

　０９年５月９日鑑賞。
０９年１３８本目。

　近年リメイクされた方ではなく、
７７年のオリジナル版。

　基本、登場人物は二人だけ。
この密室殺人もどきのゲームが、
２時間２０分にわたって、延々と繰り
広げられる。少々言葉が多すぎて、
字幕を追うのがやっと。
しかも体調が悪くて、昨日と今日の
２回に分けてみた。

　つまりそれだけエネルギーのいる
映画だったというわけ。

　しかしながら、後半の展開は、前半の辛抱
がないと、全然楽しめないし、前半３０分を
乗り切ってしまえば、健康なときなら一気見
も十分可能な作品だと思う。

　こういうタイプの作品で、一番近いのは
「古畑任三郎」かな？
ただし、スルースでは捕まえる側と捕まる側
の立場を双方が持っていて、それが話しを
ややこしくしていくのだけど．．．

　後、ジョークだと思ってやっていることが、
実は全然笑えないんだけど、それも
ストーリーのキーになっていて、観客の
心理さえも手玉に取ってしまう。
小憎らしいくらい見事なのだ。

　だから、本当に注文をつけるとすれば、
２時間２０分が長い！
というそれだけしかない。
ただし、必要ある長さだと思うので、
これを９０分作品にしてしまった「リメイク版」が
いかなるものか、これで逆に興味津々
となってきた。

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