『喫煙率は減っているのに、肺がんが増えているのは、タバコと肺がんが関係ないからだ。』
今だにこのような詭弁を弄する方がおられますが、同じ医療者として悲しいです。だまされないようにしましょう。
結構、有名な教授などが言われるのですが、正直、医師の中では何を言っているのか?という感じなのです。
ただ、ネット上やマスコミで発言力のある方が言われると、誤解される人がいるのは困ったことなので、ここに3つのグラフを載せます。グラフを見て頂けたら分かると思います。ポイントはタバコの中の発がん物質を吸ってもすぐに肺がんになるのではなく、30年位してなるというものです。
タバコ病の流行モデルです。
喫煙率のピークの30年後に死亡のピークがくると言うものです。
よく、このようなグラフを出して、タバコと肺がんは関係ないと言われる方がおられます。それは、正しくありません。
確かに喫煙率は男性で1966年にピークの83.7% となり、その後2011年の 33.7%まで減少しています。その一方で肺がん死亡数はうなぎ登りです。
しかし、肺がんの増加は高齢化に伴うものが多く、年齢構成を調整した肺がん年齢調整死亡率は1996年をピークに減少していることを忘れてはいけません。しかもこのグラフは一部を切り取っただけのタバコ会社にとって都合の良いグラフです。もっと長い年月をプロットすると分かり易くなります。それが次のグラフです。
肺がん年齢調整死亡率のピークの1996年は、喫煙率のピークである1966年の30年後、一人あたり消費本数のピークである1977年の約20年後に当たります。タバコ病の流行モデルは正しいことが分かります。
いかがですか?皆さんのまわりに誤解される方がおられましたら、ぜひ、ご紹介ください。
Facebookページ "禁煙センセイ" にはもっと多くのことを書いています。ぜひ、ご覧いただき、いいね!いただけたら幸いです。
https://www.facebook.com/kinen.sensei
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ただ、ネット上やマスコミで発言力のある方が言われると、誤解される人がいるのは困ったことなので、ここに3つのグラフを載せます。グラフを見て頂けたら分かると思います。ポイントはタバコの中の発がん物質を吸ってもすぐに肺がんになるのではなく、30年位してなるというものです。
タバコ病の流行モデルです。
喫煙率のピークの30年後に死亡のピークがくると言うものです。
よく、このようなグラフを出して、タバコと肺がんは関係ないと言われる方がおられます。それは、正しくありません。
確かに喫煙率は男性で1966年にピークの83.7% となり、その後2011年の 33.7%まで減少しています。その一方で肺がん死亡数はうなぎ登りです。
しかし、肺がんの増加は高齢化に伴うものが多く、年齢構成を調整した肺がん年齢調整死亡率は1996年をピークに減少していることを忘れてはいけません。しかもこのグラフは一部を切り取っただけのタバコ会社にとって都合の良いグラフです。もっと長い年月をプロットすると分かり易くなります。それが次のグラフです。
肺がん年齢調整死亡率のピークの1996年は、喫煙率のピークである1966年の30年後、一人あたり消費本数のピークである1977年の約20年後に当たります。タバコ病の流行モデルは正しいことが分かります。
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