2012年10月5日
中外製薬がアバスチン(べバシズマブ)の卵巣がんに対する、
効能効果追加の承認申請をしました

http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20121005150000.html
(中外リリスプレースより)



以前から気になっていた分子標的薬のアバスチン(べバシズマブ)。
去年の春の初発治療時に「治験があるなら参加できないでしょうか?」
と菊正宗先生に尋ねたことがあったのですが、
結局は再発の方のみの対象だったようで願い叶わず…。


つい最近も、乳がんサバイバーのはとこのrinちゃんと、
「なんで乳がんでは使える薬がたくさんあるのよ?
私アバスチン使ってみたいのにぃー!(;´Д`)」
と今にしてみればタイムリーなネタで盛り上がってたところでした。


そのアバスチンの製造元の中外製薬が、
卵巣がんの適応承認申請に乗り出したようです。
これは卵巣癌の新しい治療法を切に願う我々にとっては、
大きなニュースといえるのではないでしょうか!!!


私は医療に関しては全くのド素人ですので、
詳しいことはうまくお伝えできないのですが、
アバスチン(べバシズマブ)とはどういったお薬なのかを、
以下に簡単にまとめてみますね。

○●○●○●○●○●


アバスチン(べバシズマブ)は、血管新生阻害剤と呼ばれる新しいタイプの分子標的薬です。
現在日本では肺がん、大腸がん、再発乳がんに適応されています。


がん組織というのは増殖がはやくて、
新しい血管を誘導して栄養素を補給しようとします。
アバスチンは、血管新生を促進する物質を阻害することによって、
がん組織が栄養素を取り入れる経路を断ち、兵糧攻めにします。
ただし、これだけではがんは生き残ってしまうため、アバスチンは抗がん剤と一緒に用います。


また、がん組織には異常な血管網が生じており、
これによって抗がん剤が、がん組織にまで到達しにくくなっているので、
アバスチンは、この異常な血管網を整備するはたらきにより、
がん組織に抗がん剤を届きやすくさせる効果があります。


○●○●○●○●○●


特筆すべきは、プラチナ製剤が効かない卵巣癌患者においても、
標準化学療法とアバスチンの併用により、無増悪(むぞうあく)生存期間が、
化学療法単独と比べて2倍にも延長することが報告されていることです。
これは今まで抗がん剤が効きにくいとされていた方々にも、
一筋の光となるのではないでしょうか?


実際承認されるまでには長い時間がかかると思われますが、
アバスチンを加えた化学療法のレジュメンおよび維持療法が、
一日でも早く標準的な治療オプションとなってほしいものです。
手持ちのカードは多ければ多いほど、闘う力となりうるわけですから!!!


○●○●○●○●○●

以下アバスチンについて記述がある記事を
がんサポートよりリンクしますので参考になさってください。

★がんサポート2011年3月号より
http://www.gsic.jp/cancer/cc_24/mdc02/02.html
★がんサポート2009年6月号より
http://www.gsic.jp/cancer/cc_24/mdc/02.html
★患者のためのがんの薬辞典/アバスチン
http://www.gsic.jp/medicine/mc_01/avastin/index.html


【追記】
卵巣がんはアバスチンとの相性が非常に良いようで、
単剤での奏功率18%とのデータがあるようです。
本当に1日でも早い保険適応を願ってやみません。

★関連記事・・・がんサポート2009年6月号
http://www.gsic.jp/cancer/cc_24/mdc/02.html


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