16.他人と同じでないことを、決して恐れてはいけない。
  時代をつくってきた人たちは、他の人とは逆の発想をし、他の人とは違ったことをやってきた人たち。


創造の法―常識を破壊し、新時代を拓く/大川 隆法

¥1,890
Amazon.co.jp


山田玲司の「絶望に効く薬」に、同様の言葉があります。

「人と違う部分は、その人の才能だ」


絶望に効くクスリ ONE ON ONE 15 (ヤングサンデーコミックススペシャル)/山田 玲司

¥1,500
Amazon.co.jp


まあ僕にしましても、「小説を書く」というだけでも充分に「変わっている」のに、さらに小説書きの中でも、「小説を読むより、マンガやアニメやドラマや映画を読んだり見たりする時間の方が遙かに多い」という、さらに変わり種であります。

じゃあそれは悪いのか、ということですよね。

それについては、一時、悩みもしました。
「金の羽根ペンクラブ」は一応、小説を中心にしたサイトだから、ブログの記事も小説以外のネタは遠慮した方がいいのかなあ、と。

実際、堀淳さんのブログ記事なんて、小説オンリーなのに対し、僕の記事は「お台場ガンダム見てきました」なんてのばっかりですし。


ただ、どこかで居直ったんですよね。

「マンガもアニメも、ドラマも映画も、舞台劇も紙芝居も、落語もオーディオドラマも好きなんだから、仕方ないじゃないか。僕が好きなのは『物語』であって、それが『小説』という形式でなければいけないなんて、少しも思っていないんだ」ということなのです。

これはもう、個性だから仕方ないです。


ですから、「小説読み」の人には評判悪いかもしれない。

でも、僕がターゲットしているのは、小学校高学年から、高校生くらいまでのティーンエージャーなのです。

普段、マンガしか読んでいないような子供たちが、「こりゃあ面白い」と読んでくれるにはどんな作品だったらいいか、というようなことを、いつも考えているのです。


例えば、仏法真理にしても、どのくらいのレベルならわかるかなあ、とかね。



境界のRINNE 1 (少年サンデーコミックス)/高橋 留美子

¥420
Amazon.co.jp


「少年サンデー」に連載中の高橋留美子の「境界のRINNE」では、幽霊の見える女子高生(ん? 去年見たアニメ映画に似た設定があったぞ)が、相棒でもある死神のクラスメイトの少年と共に、幽霊に関するトラブルを解決していく……というコメディなので、「悪霊化した」とか「どうすれば成仏するか」みたいな話がいっぱい出てきます。

そのうちアニメ化するでしょう。「クロス・ゲーム」の後とか?



しゅごキャラ! (1) (講談社コミックスなかよし (1113巻))/PEACH-PIT

¥420
Amazon.co.jp


アニメにもなっている「しゅごキャラ!」は、「守護霊」ではなく、子供の心の中にある「なりたい自分」たまごが妖精のような姿をとったもの。で、たまごを持つ子供が悩んだり希望を失ったりすると、邪悪なエネルギーとネガティブな発言を放つ悪霊みたいな「バツキャラ」になり、それを浄化するために、ヒロインが変身して……というお約束のお話です。(なお、主人公は小学生で、対象は幼児から小学生向けくらいです)

ポイントは心の中にある夢や希望が、「どうせできっこないや」とネガティブな気持ちになると暗黒化して暴れまくったり、自殺まがいのことまでする時があり、物語としては「本来の希望を取り戻す」あたりを着地点にしているように思います。(たまにしか見ていないので、違ってたらごめん)
希望と失望の狭間を揺れ動く心を対象にしているあたりは、一見または一読の価値あり。


まあ、男の子向けは精神的に幼いところがありますけど(笑)、女の子向けは精神的なレベル高いですよ。

彼氏彼女の事情」なんて、9巻までの「雪野編」のテーマが「ほんとうの自分を探して」で、10巻から最終巻までの「ありま編」のテーマが「魂の救済」です。


彼氏彼女の事情 (20) (花とゆめCOMICS)/津田 雅美

¥410
Amazon.co.jp


なんと、「悟り」と「救済」です!

ちょろっと宗教的なタイプの人を刺激するモノローグを、紹介しますね。(20巻より)

「人生は奥深い
 何が幸福で何が不幸かなんて 所詮ひとには分からない

 わたしはこのごろ こう思うんです

 わたし達は この世の広さ深さを学ぶために
 この世界へ来たのかもしれません

 生きるチャンスを与えられ

 有限の時間と肉体を与えられ」



掲載誌は「LaLa」なので、背伸びした小学生なら読んでます。
最初の方は、アニメにもなりました。




このくらいのレベルは、もうマンガ、アニメの世界では「普通」の感覚になっていますので、もう一段、深いところまで表現したい、と思っています。

なかなかハードルは高いようですよ!



土佐広



「金の羽根ペンクラブ オンライン作品展」