でこっぱちの飛行機物語
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Ka6Eの製作(最終組立その8)

 引き続き余談になります。普段の生活にはほとんど影響のない話ですが、ボルトの話しです。下の写真ですが、今回Ka-6Eでは写真上に写っているネジが半分切ってあるM6ボルトを使っています。これは一般的に「半ネジ」と呼ばれており、それに対して、写真下のM6ボルトは「全ネジ」と呼ばれています。

なぜ今回半ネジを使ったかというと、直径が微妙に違っておりネジ部でない部分が約0.1mmほど太くなっています。翼の受け部分は、

φ6mmで加工されていますから、このはめ合わせでは、できるだけ隙間(クリアランスと呼んでいます)は小さい方がガタが出にくいとなります。今回最初全ネジで主翼を組んでみたのですが、主翼を上下に揺らすとガタガタしていましたので、これでは飛行に悪影響が出そうということで半ネジに変えました。ただクリアランスは狭い方が良いかというと決してそうではなく、特に受けがアルミ(ジュラルミンですが・・・)の場合、カジリが出て最悪ボルトが抜けなくなってしまいます。実機の組み立て作業だと、皆さん丁寧にグリスを塗られていますがそういった配慮が必要な部分なのです。でこっぱちもRCカーで使っているグリスを使っておこうと思っています。ちなみに、M6ボルトの直径ですが、加工の狙い値の差もありますが、ネジの無い部分で、ほぼφ6mm(ちょっとヤバいかも)で、ネジ部ではその-0.1mmのφ5.9mm、そして、全ネジは、メーカーが違っているせいもありますが、φ5.8mmとなっています。

半ネジ部のネジ部でない直径

半ネジのネジ部の直径

最後に全ネジのネジ部の直径

となっています。それから今回必要な全長が65mmとなっていたのですが、一般に販売されている全長はおそらく50mmまでで、それ以上となると専門店での扱いになると思われます。今回はwebを介して購入しましたが、驚くほどの値段となりますので頻繁に買いそろえる代物ではないという事になります。

所で本題ですが、現在コックピット内部で必要と思われる小物を製作中です。ほとんどが金属加工になりますが、追って報告させて頂きます。

続きます。

 

 

 

 

 

 

Ka6Eの製作(最終組立その7)

 もう、初飛行が出来る状態になっていますが、何時にするか決めておりません。滑空場の都合から、飛行時間は早朝になってしまいますので、寒い日の苦手なでこっぱちとしましたら、たぶん、早くても3月下旬以降かな?と思っています。従って今は運搬時の主翼の車への搭載方法とか飛行機曳航時の室内装飾関連の製作など、時間稼ぎをしている最中なんですネ。

 主翼が室内に収まるかどうかはまだ確認していませんが、恐らく無理だと思いますので、ASH-26用に準備した、ルーフキャリアに取り付ける部品を転用した部品をKa6E用に準備しています。

これはジュラルミン(A2024)製の取り付け台です。この上に上の写真の治具が固定されます。

実際に取り付けた状態です。・・・・、

が、ちょっと問題になりそうだったので、急いで下の写真の様な部品を準備しました。

おそらく振動で、治具が開いてしまい、主翼後縁が破損する可能性が非常に高いと思われますので、それを防ぐ為の部品になります。

そういえば、実機を扱う皆さんも、下の写真の様な部品をよく使っていらっしゃいます。

飛行時に壊れるのはしょうがないにしても、搬送などで壊れるのは精神的に最もダメージが大きいですよね、モデラーなら共通の感情かも知れません、たぶん・・・(^^♪。

それから、主翼の胴体への固定用M6ボルトの先端にナットの外れ防止構造を加工しています。これは飛行中というより、搬送時の振動対策といっていいかも知れません。

続きます。

 

Ka6Eの製作(最終組立その6)

 リンケージの話をするのを忘れておりました。スタブとエレベータ用のサーボモータは胴体に対して縦置きに配置しています。上がラダーで下がスタブです。ではどうやって、下のエレベータのメンテナンスするの?と言われそうですが、上にあるスタブ用のサーボモータを取り外せば最低限のメンテナンスが可能になっています。なんでこんな面倒な構造なのかというと、機体の構造上そうなってしまうんです。実際、実機の構造もエレベータのコントロールロッドはシートパンの下から胴体後部まで走っています。

真ん中の折れ曲がった棒状のものが、操縦桿でその下に白いパイプが付いていますが、エレベーターの動作を行う機能を持っており、シートパンの下に配置されています。

さて、でこっぱちの機体の構造ですが、ちょっと判りにくいですが、サーボモーターの耳

が写っていますがこれがラダー用です。その下にエレベータ用のサーボモータがいるのですが、この写真からはほとんど判らないですね。胴体上面からみると、

後部の2つの楕円穴はワイヤーの点検口です。前部のハッチを開ければ、ラダーワイヤー部分のメンテナンスが可能になります。実機では操縦席両側にありますね。写真右側に写っているベルクランクはワイヤーの引っ張り応力を受け持つもので、これによって、サーボモータに余計な応力がかからないような構造にしてあります。なおワイヤーはφ0.45mmのSUS製の撚り線です。

ラダー側ですが、実機の構造に倣っています。

こちらが実機の構造です。

ラダーヒンジも実機同様になっています。

これがモケイで、

こちらが、実機です。写真が回転していてすみません。

エレベータはかつて設計のところで、お話したように、回転軸と遊動軸の関係は実機とは真逆になっています。これが実機で、前の太い穴部が遊動します。

それに対して、でこっぱちの機体は、後ろが遊動します。回転軸にM2ビスが刺さって

いますが、これは、スタブを固定する為のものです。ですからもちろんこの回転軸も名前通り、遊動軸と連動して同方向に回転します。

 

続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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