雨の日もある。

雨の日もある。

日常のこと、気づいたこと。

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四月になって、新学期になれば
娘の気持ちも切り替わって、
また普通に通えるようになるんちゃうかと
かすかな期待がありました。


運命の始業式。
起こしても娘は起きてきませんでした。

新学期だから、新しいクラスやからと
何度も起こしたんですが、布団虫。
私も仕事があるし、いつまでも
娘に付き合って居られませんでした。
学校に連絡して休むことにしました。

翌日からも娘は学校に行くのを拒みました。
四月の間はカウンセリングルームは閉鎖だったので
学校に行く=教室に行かなければならない。
保健室に居てもいいなら行く、と言いました。
先生に相談した保健室に行くことになりました。

カウンセリングルームが開室になるまで
保健室で過ごす日々が続いたある日、
ふと、疑問に思って聞きました。

「保健室、ほかの子もいてるん?」

「いてる」

「何人ぐらい?」

「20人ぐらい」

「保健室って、そんなに入れるん?!」

「椅子足らんなって別の場所から運んでくる」

「みんな話したりせーへんの?」

「しない」

「ぶはははははははははは!」


想像すると可笑しくなってきて、
思わず吹き出してしまいました。

女子高生たちが保健室の中で
無言で所狭しとひしめき合ってる・・・。
なんちゅうシュールな空間。

自分をコントロールできない
不器用な少女たち。
その家族たちはどんな思いで
彼女たちを送り出してるんだろう。


その後、カウンセリングルーム生として
認められるための面談がありました。
カウンセラーの先生、担任の先生、
校長先生、それぞれとの面談です。

娘は毎回無言でうつむいていて、
先生からの質問にも、声は極力出さずに
無言で首を振って返事してました。

カウンセリング生として認められると、
遅刻も早退もつかないし、
一時間だけ在席すれば出席扱いになるので
登校日数だけはカウントされる。

こんな状態で、あと一年間通って
それで「高校卒業扱い」になっても
普通クラスで毎日6時間学んだ子らに比べて
身についてることは雲泥の差やん。
こんなんで社会に出れるん??

私の中で「こんなのおかしい」という気持ちが
沸々とわいてきました。
そして、カウンセラーの先生に
その気持ちをぶつけてしまいました。

「前から疑問だったんですけど、、、」

「一日一時間自習プリントやってるだけで
社会人として働く力がつくんですか?」

「カウンセリング生という名前ついてて、
特にカウンセリングしてくれるわけでもないし、
こんな過ごし方するために高い授業料払うんですか?」

「カウンセリング生のまま卒業して就職できるんですか?
就職後、ちゃんと仕事続いてるんですか?」


言いながらジワッと涙が出てきました。
先生のせいじゃないことは分かってるんです。
こんなの八つ当たりや、とは思います。
でも、教室に入れない生徒たちを
一つところに集めて、一時間自習させて
家に帰らせることって何の解決にもなってない。

カウンセラーの先生は困った顔で
そうですよね、とうなづいてましたけど

「でも学校に来れるということが第一ですし」

「良かったら定期的にお話し伺いましょうか」


前向きなお返事でしたけど、
言われるままカウンセリングルームに
通わせることで解決した気にはなれません。

車で送迎してても行きたがらない朝もあって、
そんなに嫌なら辞めたら?と言うと、
「やめてもどうしたらいいかわからない」と言う。

夫はまともに相談に乗ってくれもしないし、
娘の様子を気にかけてくれもしない。


なんか、もう嫌になってきて、
娘と二人でどこか遠い土地に行って細々と暮らそうか。
誰も知らないところで再スタートしたら、
もしかしたら上手くいくんじゃないかな。

一緒の家に暮らしていても
頼りにならない誰かと暮らすよりは
いくぶん気楽かも知れない。


この不器用な子が私の死後も
生きていけるように何か考えなくちゃ。


実の親も絶縁していて相談できないし、
娘も苦しんで、私も苦しんでる。
このトンネルの出口は、一体どこにあるんやろう?
先の見えない闇の中を
ただ、黙々と走り続けるしかないのか?


このまま卒業まで淡々と
送迎し続ければ高校卒業資格はもらえる。
でも、それでは社会に出ていく力がつかない。
この際、通信制高校に転校させて
新たにやり直させた方がいいのか…。
娘の気持ちが落ち着くのを待つべき?

考えても考えても答えが出ない。
考えるとブルーになって落ち込んでしまうので、
ひたすら新しく就いた仕事に没頭し続けました。

「働きすぎです」

「あんま無理しないほうがいいですよ」

「体こわしますよー」


職場スタッフから心配されました。
でも、生活もかかってるし
何よりも仕事に夢中になって
忙しく働いてる間は余計なことを
考えなくて済むから気が楽でした。

朝9時ごろ娘を学校に送り、
一時間待って家に連れて帰り、
そのあと仕事に行き、
23時ごろ帰宅する。

週に一日休みが取れるだけでも
ありがたいんですけどね。
あの魔の33連続勤務をこなしたら
もう怖いものなんてありません。


そういえば子どもの問題は、実は
親に問題があるからという考え方もあります。
いくら子どもを変えようとしても、
親が変わらないとダメな気がするんです。

子どもに人生を楽しんで欲しいなら
まず、自分も楽しまなければと思い始め、
手始めにヨガ教室に通うことにしました。




読んでくださって、
どうもありがとうございます。