夏休みの読書感想文はいつもあとがきを読んで、
想像力をフル回転させて原稿用紙1~2枚は書ける子供でした(どーしょもない)
決して読書が嫌いなわけじゃなく、課題図書がつまらなかっただけど思う
本は読みたい時に読みたい本を読まなくちゃ入れない
無理矢理 『これすっごくいいからっ』って薦められてもなかなか手が出ないもんだよね
逆のことはやっちゃうんだけど、絶対面白いから読んでみなよ~って(笑)
最近読んだのは
・吉田修一
・桐野夏生
・東野圭吾
・石田衣良
書店に山積みになってるようなメジャー本ですみません・・・
短編集なんで途中まで読んで、他の本に浮気してしばらく放っぽっといた一冊
今日久々に読み切りました
本を読んで 『泣く』 と言うことは殆どなく
子供の頃にすごく泣ける可愛そうなお話があって(漫画)
布団の中で号泣しながら読んだ記憶が最後
それ以来久しぶりでした
末巻に収録されている 『ハートストーン』 と言う一話に泣かされました
解説を書いた北上次郎が、「涙を売り物にする昨今の傾向が気に入らない」 としながら
この泣ける短編集を絶賛しているのが面白かった
私も、普通に泣ける本とはちょっと違うかも、北上さんに賛同
高額の年金支給目当てに、親の弔いもせず遺体放置出きるような希薄な親子関係
親子だけに限りませんが、友達だったり同僚だったり
そんな歪んだ時代に生きる今、読んで貰いたい一冊です
本編には小学校無差別殺傷事件を題材にしたものや、
不登校を続ける少年が出会った廃品回収者の老人との交流など、
『苦しみから立ち上がり、人生に帰ってくる』
そんなテーマを題材にした短編集です
しつこいけど、『ハートストーン』 はやばかった
短編なんで、5~10分もあれば読めてしまいます
(ほんとはダメだけど) これだけ立ち読みしても、絶対本屋で鼻すすると思うよ、うん
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そんな私ですが漫画もきっちり読んでます
大半はここじゃ紹介出来ないようなシロモノばかりですが(謎)
基本漫画は、どんなに内容が良くても画がヘタな人のは読みません(ポリシー)
この作家の画、すごく好き
ノーマルじゃないのが多いので結構アレですが
トッキューの漫画好きには○お○系の方が多いんで大丈夫でしょう・・・(何が?)
因みにこの 『女衒夜話』 はノーマルです
戦後の混乱時に、女衒と殺し屋を生業に生き延びる二人の男が主人公ですが
混沌とした戦後には、こんな生業も実在してたんだろうなぁと・・・
夏にはドラマや映画や、戦争を題材にした番組が多いんですが
視覚的メディアではあんまり取り上げられない題材かと、漫画ならでは?
表舞台(戦争そのもの)がもたらす裏の悲劇は、きっと無数に存在してたんだろうな・・・
人間はどんな高みにも上っていけるけど
底なしに落ちることも また可能なんだな、と やっぱり生きる心ひとつ、
それが大事と思うのであります、うん
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そう言えば偶然にも、最近読んだ本のあとがきに同じようなことが綴られていました
・小説は出来不出来ではなく、届くか届かないかである
・「文学」と呼ばれるか否かではなく、それを読むことが、読んでしまったことが、
読者にいかなる衝撃を惹き起し、いかなる余韻を与えるか、
いかなる忘却不能な記憶を生じさせるか、である
両者とも言ってることは同じだべ?と思うのですが・・・
書き手側がそう言ってくれるのは大変ありがたいのですが・・・
が、受ける側の心が死んでいては元も子もない・・・とも思うんです
そう思うと、今の時代のモノ書きの皆様の努力は、昔の比ではないな~と頭が下がったりもします