読む、ト イウコト | kimchoco活動寫眞 -Those were the days-

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映画と本と・・・時々海保・自衛なブログです

夏休みの読書感想文はいつもあとがきを読んで、

想像力をフル回転させて原稿用紙1~2枚は書ける子供でした(どーしょもない汗

決して読書が嫌いなわけじゃなく、課題図書がつまらなかっただけど思う

本は読みたい時に読みたい本を読まなくちゃ入れない

無理矢理 『これすっごくいいからっ』って薦められてもなかなか手が出ないもんだよね

逆のことはやっちゃうんだけど、絶対面白いから読んでみなよ~って(笑)


最近読んだのは

・吉田修一

・桐野夏生

・東野圭吾

・石田衣良

書店に山積みになってるようなメジャー本ですみません・・・

kimchoco活動寫眞-08/09

短編集なんで途中まで読んで、他の本に浮気してしばらく放っぽっといた一冊

今日久々に読み切りました


本を読んで 『泣く』 と言うことは殆どなく

子供の頃にすごく泣ける可愛そうなお話があって(漫画)

布団の中で号泣しながら読んだ記憶が最後


それ以来久しぶりでした

末巻に収録されている 『ハートストーン』 と言う一話に泣かされました


解説を書いた北上次郎が、「涙を売り物にする昨今の傾向が気に入らない」 としながら

この泣ける短編集を絶賛しているのが面白かった

私も、普通に泣ける本とはちょっと違うかも、北上さんに賛同


高額の年金支給目当てに、親の弔いもせず遺体放置出きるような希薄な親子関係

親子だけに限りませんが、友達だったり同僚だったり

そんな歪んだ時代に生きる今、読んで貰いたい一冊です


本編には小学校無差別殺傷事件を題材にしたものや、

不登校を続ける少年が出会った廃品回収者の老人との交流など、

『苦しみから立ち上がり、人生に帰ってくる』

そんなテーマを題材にした短編集です


しつこいけど、『ハートストーン』 はやばかった

短編なんで、5~10分もあれば読めてしまいます

(ほんとはダメだけど) これだけ立ち読みしても、絶対本屋で鼻すすると思うよ、うん


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そんな私ですが漫画もきっちり読んでます

大半はここじゃ紹介出来ないようなシロモノばかりですが(謎)


kimchoco活動寫眞-08/09

基本漫画は、どんなに内容が良くても画がヘタな人のは読みません(ポリシー)

この作家の画、すごく好き

ノーマルじゃないのが多いので汗結構アレですが

トッキューの漫画好きには○お○系の方が多いんで大丈夫でしょう・・・(何が?)


因みにこの 『女衒夜話』 はノーマルです

戦後の混乱時に、女衒と殺し屋を生業に生き延びる二人の男が主人公ですが

混沌とした戦後には、こんな生業も実在してたんだろうなぁと・・・


夏にはドラマや映画や、戦争を題材にした番組が多いんですが

視覚的メディアではあんまり取り上げられない題材かと、漫画ならでは?

表舞台(戦争そのもの)がもたらす裏の悲劇は、きっと無数に存在してたんだろうな・・・


人間はどんな高みにも上っていけるけど

底なしに落ちることも また可能なんだな、と やっぱり生きる心ひとつ、

それが大事と思うのであります、うん


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そう言えば偶然にも、最近読んだ本のあとがきに同じようなことが綴られていました


・小説は出来不出来ではなく、届くか届かないかである


・「文学」と呼ばれるか否かではなく、それを読むことが、読んでしまったことが、

読者にいかなる衝撃を惹き起し、いかなる余韻を与えるか、

いかなる忘却不能な記憶を生じさせるか、である


両者とも言ってることは同じだべ?と思うのですが・・・

書き手側がそう言ってくれるのは大変ありがたいのですが・・・

が、受ける側の心が死んでいては元も子もない・・・とも思うんです

そう思うと、今の時代のモノ書きの皆様の努力は、昔の比ではないな~と頭が下がったりもします