福島第1原発:1号機運転延長 2〜6号機の行方は? 廃炉、後継めどなく /福島 (毎日新聞) | ネットで稼ごう!目指せ年収1000万円

福島第1原発:1号機運転延長 2〜6号機の行方は? 廃炉、後継めどなく /福島 (毎日新聞)


毎日新聞 2月8日(火)11時27分配信





 ◇近づく丸40年

 3月に運転開始から40年を迎える東京電力福島第1原発1号機(大熊町、沸騰水型、46万キロワット)は7日、経済産業省原子力安全・保安院から今後10年間の運転継続を認可された。福島第1では19年10月までに残り2~6号機すべてが40年を迎えるが、廃炉や後継機建設のめどは立っていない。1号機を前例に運転を続ける可能性もあるため、老朽化による事故の危険性が増すと懸念する声も根強くある。

 原発は運転を続けると、核分裂で発生する中性子で原子炉の金属の強度が下がる「中性子照射脆化(ぜいか)」や、水や蒸気が流れるうちに配管の壁が薄くなる「配管減肉」などが懸念され、古い原発の設計当初は30~40年が寿命とされた。しかし次第に、機器の実際の劣化程度、補修や部品交換の状況からそれ以上の運転も可能と考えられるようになり、国は10年ごとの認可を義務づけながら30年超の運転を認めている。

 福島第1原発1号機は67年に建設着工、71年3月26日に営業運転開始。東電は古くなった配管などの交換作業を進め、昨年3月、最長60年まで「大部分の機器・構造物は、現在の保全活動継続で健全に維持できる」との「技術評価書」をまとめ、国に提出。国はそれを基に10年間の運転を認めた。

 一方、事故を心配する県内の反原発団体のメンバーらは東電などに、1号機は運転を延長せずに廃炉にすべきだと訴え、反対活動を展開している。

 40年を超える運転は、福井県の日本原子力発電敦賀1号機と関西電力美浜1号機に次ぎ、国内3基目。敦賀は昨年3月から6年、美浜は同11月から最長10年と、40年以降の運転限度を示し、その後は廃炉にして後継機を建設する方針を明らかにしている。

 東電には福島第1の7、8号機増設計画があるが、02年の原発トラブル隠し発覚などの影響で延期されている。【関雄輔】



2月8日朝刊



【関連記事】

福島第1原発:10年間の運転継続認可 40年超は3基目

福島第1原発:1号機の継続認可

福島県内の原子力発電所の現状

福島第2原発:3号機の連続運転延長、地元4町が了承 /福島

福島第1原発:1号機 浄化系ポンプ、2回自動停止 /福島





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110208-00000058-mailo-l07
※この記事の著作権は配信元に帰属します。