太り過ぎは就職などにも悪影響与える可能性=米調査


 [ニューヨーク 25日 ロイター] 米国で行われた調査では、太り過ぎや肥満は健康に悪いだけでなく、就職など仕事面にも悪影響を及ぼす可能性があることが分かった。

 デトロイトにあるウェイン州立大学の研究者らは、肥満率が上昇している米国で、太り過ぎであることが就職や昇進の妨げになっているかどうかを調査。職場での体重に基づく偏見について、過去25年分の研究を分析した。

 その結果、肥満が職場での評価を下げる効果があることが分かったとしている。また、管理職よりも営業職の方が、その傾向が強いという。

 研究チームのコート・ルドルフ氏は「太り過ぎであることにはさまざまな固定観念が付きまとう。仕事のパフォーマンスに関する能力や見栄えについての他人からの評価という点では、その多くは職場にも入り込んでいる」と述べた。

 同研究チームによると、太り過ぎの人に対する偏見が最も強く見られるのは、仕事への応募時や初期の選考過程。業績の評価時にはその傾向は弱まり、昇進については影響が小さいという。