女優ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)がプールに置き忘れた水着が、9日にストックホルム(Stockholm)で行われる慈善オークションに出品される。収益はインドの貧民層のためにウシを購入する目的で使われるという。水着の現在の所有者が6日、明らかにした。

 キッドマンは映画『ドッグヴィル(Dogville)』の撮影のため2002年に同国南西部の都市ベーナシュボリ(Vaenersborg)に滞在した際、同地のあるプール施設全体をレンタルして1人で使用した。この水着は、その際に忘れたものだという。

 プールの職員が発見して地元のラジオ局に届け、Zlatko Nedanovski氏が5500クローナ(約9万1000円)で購入し、現在の所有者となっている。

 Nedanovski氏は、「5年以上この水着を所有してきた。慈善活動などを通じて、そのお返しをしたかった」と話す。ある時、慈善団体がウシ購入のためのオークションを開催すると聞いて、この水着を出品することを思いついたのだという。オークションでは、ウシ5頭分の購入費にあたる9000クローナ(約15万円)で落札されることを期待しているそうだ。

ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)様が身に着けていた水着ですよ。15万円では安すぎです。★~い。(「ほし~い」という意味)

◆ニコール・メアリー・キッドマン(Nicole Mary Kidman、、1967年6月20日 - )はオーストラリアの女優。これまでアカデミー賞、ゴールデングローブ賞受賞。2006年にオーストラリア市民の最高の栄誉である、勲章「Companion of the Order of Australia (AC)」を受勲。ユニセフ親善大使。

来歴

生い立ち
オーストラリア人の両親のもとにハワイ州ホノルルで生まれたため、アメリカ合衆国とオーストラリアの二重国籍である。4歳でオーストラリアに戻った。3歳下にアントニアという妹がおり、アントニアはオーストラリアでテレビ番組のプレゼンターをしている。

4歳からバレエを習い始め、Australian Theatre for Young Peopleで発声や演劇史を学ぶようになる。


キャリア
15歳からテレビやミュージック・ビデオなどに出演、映画にも出るようになり、オーストラリア映画で実績を積む。1988年に出演した『デッド・カーム/戦慄の航海』を見たトム・クルーズに招かれてハリウッド入りし、『デイズ・オブ・サンダー』で共演、1990年に彼と結婚した。

ハリウッド入り当時はいわゆる美人でグラマラスな女性役が多かったが、2001年のトム・クルーズとの離婚以来、めきめきとその実力を開花させ、確かな演技力を見せた。『めぐりあう時間たち』では、その美貌に付け鼻をしてヴァージニア・ウルフを見事に演じきり、見事にアカデミー主演女優賞を受賞。

2004年、日本をはじめ世界各国で放映されたシャネルの香水「No.5」のテレビコマーシャル(監督:バズ・ラーマン)に出演し120秒(一部の国では240秒)という異例の長さのCMに注目が集まった。また、ギャラも破格であった。現在はオメガの顔として広告に出演している。

2007年1月、ロサンゼルス市内において『インベージョン』の撮影中に乗っていた車が事故を起こし、スタッフら8人とともに病院に搬送された。彼女に大きなけがはなく、検査などを受けた後、病院を出た。スタント・ドライバーが運転を誤ったことが事故原因と見られる[1]。


私生活
1990年にトム・クルーズと結婚したが、2001年に離婚。二人は養子を二人取っているが、離婚後はお互いのもとを交互に暮らしている。トム・クルーズとの離婚後はレニー・クラヴィッツやスティーヴ・ビーイングなどと交際した時期もあった。

2006年6月、カントリー歌手のキース・アーバンとシドニーで結婚式を挙げる。2008年1月8日、第一子を妊娠していることを発表、出産は2008年の7月頃の見込み。[2]。


人物・エピソード
オーストラリア映画時代は、赤毛のカーリーヘアがチャームポイントであった。
ハリウッド版『ザ・リング』などで有名なナオミ・ワッツとは、オーストラリア時代のルームメイトで今でも大親友。
映画1作品のギャラが高額なことで知られているが、興行収入が稼げないことから、フォーブス誌はコストパフォーマンスの悪い俳優の上位にニコールの名前を挙げた[3]。

出演作品
公開年 邦題
原題 役名 備考
1983 BMXアドベンチャー
BMX Bandits
1985 アーチャーズ・アドベンチャー
Archer's Adventure 日本未公開
陽のあたる街角
Vietnam TV映画
1986 ニコール・キッドマン in シャドウ・オブ・ブロンド
Watch The Shadows Dance Nightmaster 日本未公開
ウインド・ライダー
Wind Rider 日本未公開
1987 誘惑の香り
An Australian in Rome ジル 日本未公開
1988 最も危険な悪女
Emerald City 日本未公開
デッド・カーム/戦慄の航海
Dead Calm レイ 日本未公開
1989 囚われた女
Bangkok Hilton TV映画
1990 ニコール・キッドマンの恋愛天国
Flirting 日本未公開
デイズ・オブ・サンダー
Days of Thunder 日本未公開
1992 ビリー・バスゲイト
Billy Bathgate ゴールデングローブ賞 助演女優賞ノミネート
遥かなる大地へ
Far and Away シャノン MTVムービー・アワード コンビ賞ノミネート(トム・クルーズと共に)
1994 マイ・ライフ
My Life
冷たい月を抱く女
Malice
1995 バットマン・フォーエヴァー
Batman Forever チェイス・メリディアン博士 MTVムービー・アワード 魅惑的な女優賞ノミネート
1996 誘う女
To Die For スーザン ゴールデングローブ賞 主演女優賞受賞
1997 ある貴婦人の肖像
The Portrait of a Lady イザベル
妻の恋人、夫の愛人
The Leading Man
1998 ピースメーカー
The Peacemaker ジュリア・ケリー博士
1999 プラクティカル・マジック
Practical Magic ジリアン
アイズ・ワイド・シャット
Eyes Wide Shut アリス
2001 ムーラン・ルージュ
Moulin Rouge! サティーン ゴールデングローブ賞 主演女優賞受賞
2002 アザーズ
The Others グレース 英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
パニック・ルーム
Panic Room スティーブンの恋人 声のみの出演
クレジット表記なし
バースデイ・ガール
Birthday Girl ナディア
2003 めぐりあう時間たち
The Hours ヴァージニア・ウルフ アカデミー賞 主演女優賞受賞
2004 ドッグヴィル
Dogville グレース
コールド マウンテン
Cold Mountain エイダ・モンロー ゴールデングローブ賞 主演女優賞ノミネート
白いカラス
The Human Stain フォーニア・ファーリー
ハリウッドセレブ恋愛裏事情
Studio Portraits: Love Hollywood Style TV映画
WOWOWで放映
2005 ステップフォード・ワイフ
The Stepford Wives ジョアンナ・エバハート
ザ・インタープリター
The Interpreter シルヴィア・ブルーム
奥さまは魔女
Bewitched イザベル/サマンサ ラジー賞 ワースト・スクリーン・カップル賞受賞(ウィル・フェレルと共に)
2006 記憶の棘
Birth アナ ゴールデングローブ賞 主演女優賞ノミネート
2007 ハッピー フィート
Happy Feet ノーマ・ジーン 声の出演
毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト
Fur: An Imaginary Portrait of Diane Arbus ダイアン・アーバス
インベージョン
The Invasion キャロル・ベネル
2008 ライラの冒険/黄金の羅針盤
The Golden Compass コールター夫人


賞歴

受賞
アカデミー賞
2002年度 主演女優賞 『めぐりあう時間たち』
ゴールデングローブ賞
1995年度 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門) 『誘う女』
2001年度 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門) 『ムーラン・ルージュ』
2002年度 主演女優賞(ドラマ部門) 『めぐりあう時間たち』
英国アカデミー賞
2002年度 主演女優賞 『めぐりあう時間たち』
ベルリン国際映画祭
2002年度 銀熊賞 『めぐりあう時間たち』
放送映画批評家協会賞
1995年度 主演女優賞 『誘う女』
MTVムービー・アワード
2002年度 主演女優賞/音楽シーン賞(デュエットシーン)『ムーラン・ルージュ』
ゴールデンラズベリー賞
2005年度 ワースト・スクリーン・カップル賞 『奥さまは魔女』(ウィル・フェレルと共に)

ノミネート
アカデミー賞
2001年度 主演女優賞 『ムーラン・ルージュ』
ゴールデングローブ賞
1991年度 助演女優賞 『ビリー・バスゲイト』
2001年度 主演女優賞(ドラマ部門) 『アザーズ』
2003年度 主演女優賞(ドラマ部門) 『コールド・マウンテン』
2004年度 主演女優賞(ドラマ部門) 『記憶の棘』
英国アカデミー賞
1995年度 主演女優賞 『誘う女』
2001年度 主演女優賞 『アザーズ』
放送映画批評家協会賞
2001年度 主演女優賞 『ムーラン・ルージュ』
2002年度 主演女優賞 『めぐりあう時間たち』
2003年度 主演女優賞 『コールド・マウンテン』
MTVムービー・アワード
1993年度 コンビ賞 『遥かなる大地へ』(トム・クルーズと共に)
1996年度 魅惑的な女優賞 『誘う女』『バットマン フォーエヴァー』
2002年度 キス・シーン賞/音楽シーン賞(ソロシーン)『ムーラン・ルージュ』

脚注
^ ニコール・キッドマン、撮影中に事故
^ 女優ニコール・キッドマンが妊娠
^ 最もギャラをもらいすぎの俳優は、ニコール・キッドマンとラッセル・クロウ