サムライ菊の助「畑日記」

大分県の豊後大野市で農業を営んでおります。時々和服を着て町に下りますと、サムライに間違えられ、小中学生に後ろ指を指されたりしております。

愛刀「菊一文字」を腰に差し、弟子を引き連れ、各地で紙芝居の上演などをしております。


お問い合わせはこちらから⇒メールフォーム
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

父は満州事変の年に生まれた。

 今日は私の父の誕生日。

 父は、今から93年前、1931年(昭和6年)、岩手県の北上市で生まれた。

その年は、中国東北部、満州に日本が攻め込んだ年だ。歴史的には「満州事変」と呼ばれる武力衝突によって、日本は泥沼の15年戦争に突入していく。

 父は、生まれてからずっと、戦争の真っ只中に成長し、戦後の復興を経験し、高度経済成長の時代に私を産み育て、平和な今に、余生を過ごしている。夕食の時は、機械化する前の農村の暮らし、戦時中の話、シベリアに抑留された伯父の話などを根掘り葉掘り聞き出している。今聞いておかなければ、その頃のことを知る者がいなくなってしまう。

「竹槍をもたされて、アメリカ兵に突っ込んでいく訓練を受けた時は、『もう戦争は負けるんだなって思った』」そうだ。「馬鹿馬鹿しくて、やってられなかった」そうだ。

馬鹿馬鹿しくても、それを言えない雰囲気。「世間」と言う無言の圧力の怖さ。それは、今でも、私たちの身の回りにねっとりとへばりついている。私は、どんなことがあっても、非常識な非国民でありたい。

 

という難しい話はこの辺にして、夕食時、父の誕生日を祝った。

 

鯛の尾頭付き。

 

丁度手頃の鯛が手に入ったので、塩を振って焼いた。

大分県鶴見漁港に水揚げされた天然物の鯛。大きさも丁度良い。

これで、税込み385円は破格だった。この手の鯛をスーパーで見かけることは滅多に無いので、

まさに、天の計らいだと思う。

 

岩手県内陸部の生まれの父は魚を食べるのが滅法上手い。

内陸部では魚が貴重だったので、大事に食べたのだろう。

 

頭も目玉の裏も綺麗に食べてくれるので、手に入れた甲斐がある。

 

母は、父に身を取ってもらって食べる。

 

私は、父が食べたあと、裏返していただいた。

我ながら、塩加減も焼き加減も上手くいった。なにより、鯛が新鮮だった。

 

食後は、おまちかね、ケーキをいただいた。ローソクをもらってきたはずが、見当たらず、

吹き消しの儀式は無し。

 

 

 

母は時々粗相をして、「死にたい」と落ち込み、私から、

「今死んだら地獄に落ちるから、もう少し生きていた方が良いよ」

と励まされ、「それもそうだね」と笑う。

父は、先日めまいを起こして、倒れそうになったので、私から、毎食、梅干を食べるように命じられた。

薄氷を踏むような毎日だが、93歳と91歳の両親が、私の作る拙い料理を「美味しい美味しい」と食べてくれ、

ボケもせず元気でいることに心から感謝。

 

 

これ以上、何も望むものはない。

 

 

応援のクリックをお願いいたします。→にほんブログ村 料理ブログ ローフードへ
にほんブログ村 料理ブログ 家庭料理へ
にほんブログ村 にほんブログ村 料理ブログへ
にほんブログ村

 

 

果たして、紫蘇エキスで血糖値が下がるでしょうか。

香り裏紫蘇畑。

 

前回は、梅干しを赤く染めるために収穫しました。

今回は、紫蘇エキスを作るために収穫しました。

 

収穫して、鍋に入れ、水を入れ、煮出します。

いつもながら、紫蘇エキスを作る時は、葉っぱをむしらず、茎ごと鍋に入れます。

 

煮出す時は、灯油が余ったストーブを風呂場に置いて焚きました。

 

 

煮出した後、ガラを取り出します。

ガラを取り出して、再び紫蘇とホーリーバジルを入れ、煮出します。

これで、かなり濃厚な煮汁が出来ます。

 

これでもかってぐらい濃い煮汁。

 

ここに、

 

かわしま屋さんの有機リンゴ酢を加えます。

 

ドボドボドボと景気よく。

 

さらに、

 

有機ミック酢

 

6種類の有機酢が混合されています。

 

有機リンゴ酢を1.5リットル、有機ミック酢を1リットル。

惜しげもなく使いました。

 

クエン酸を使わなくても、この発色。

 

アクをすくいます。

 

そして、さらに、

 

塩の中でも、還元力の強い「雪塩」を加えます。

 

微粉末なので、こんな溶け具合。

 

そして、さらに、おなじみのカンホアの塩を加えます。

 

赤紫蘇とホーリーバジルのエキスに天日海塩のミネラルが含まれました。

 

 

最高の紫蘇エキスの出来上がりです。

 

うちの紫蘇エキス、まだまだ進化しております。

来年はどんな紫蘇エキスが出来るでしょうか。

 

約7リットル出来ました。

 

グラスに入れ、注ぎます。

 

炭酸水を加えます。

 

すっきりした、得も言われぬ味わい。

ホーリーバジルの香りも豊かです。

 

最近血糖値の検査を受けたら、ヘモグロビンエーワンシーの値が6.9でした。

少し高めなので、食前にこの紫蘇エキスを飲んで、改善したいと思います。

 

 

応援のクリックをお願いいたします。→にほんブログ村 料理ブログ ローフードへ
にほんブログ村 料理ブログ 家庭料理へ
にほんブログ村 にほんブログ村 料理ブログへ
にほんブログ村

 

 

私の64回目の誕生日にコロッケを揚げる。

本日8月22日は、私の64回目の誕生日。

 

私の誕生日は、母が人生初の産みの苦しみを味わい、喜びを感じた日だと思う。

 

ということで、私は、お祝いに、母の大好物のコロッケを揚げた(冷凍食品だが)。

 

たくさんのコロッケを前に、嬉しそうな母。

 

母はいつも、コロッケを2つ食べる。

 

食事のあとは、母の大好きなショートケーキを楽しんだ。

 

 

肺の機能を高める、ローソク消し。

点けては消し、点けては消した。

 

 

 

貧血で倒れると困るので、この辺で止めにしておこう。

 

可愛いタヌキのショートケーキを気に入ったようだ。

 

 

64回目の私の誕生日も無事に両親と祝うことが出来た。

 

母に、

 

「母さん、俺は、何時ごろ産まれたの?」と聞くと、

 

「忘れた」と言った。

 

「産まれる時は大変だった?」と聞くと、

 

「忘れた」と言った。

 

俺を産んだことを覚えているうちに親孝行をしなければと思う。

 

 

 

応援のクリックをお願いいたします。→にほんブログ村 料理ブログ ローフードへ
にほんブログ村 料理ブログ 家庭料理へ
にほんブログ村 にほんブログ村 料理ブログへ
にほんブログ村

 

 

 

 

 

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>