医療気功師日記

NHKで夜、「ドクターG」という番組を時折やっていて、好きでよく見ています。

この番組は、総合診療医が症状から病名を絞り込んでいって一つの病名に到達していく推移を研修医とともに考えていくという設定で、三名の研修医がいろいろ推理しては総合診療医のヒントを基に考えていきます。

何度も見ていくうちにあることが気になってきました。それは「私のやったことのある病名になることはまずない」ということです。途中「あれかな」とか思って、研修医の方もその病名を挙げたりするのですが、だんだん怪しくなってきて必ずひっくり返されるのです。

もちろん、私一人で経験している病名などたかが知れていると言われればそれまでですし、結局かなり症例の少ない病気が答えであることも多いからなのですが、もう一つ理由があることに気付きました。

それは、「病名が特定されれば西洋医学である程度何とかなる病気に限られる」ということです。

といいますのは、結論として必ず「治って現在は普通に生活している」というエンディングになるからで、しかもそのアプローチが「手術による」「投薬による」「抗生物質による」限定です。つまり西洋医学によるアプローチで何とかなる病気でないと番組が成立しないのです。

「病名は分かったけど有効な手立てがなく、現在も苦しんでいらっしゃいます」とか「生活習慣の改善で少しずつ良くなってきています」とか、まして「病院でだめで民間療法で何とかなりました」なんて結論には絶対ならないのです。

ですからいわゆる「生活習慣病」らしい症状であっても実は違いました、みたいな結論になることが多く、逆に西洋医学の得意分野が浮き彫りになっている感じがしていて興味深いものがあります。

つまり、私のような出張メインの気功施療家に来る仕事は「西洋医学が苦手な分野」ばかりですから、「やったことない病気ばかり答えになる」のは当然です。

一度そういう目で見られると面白いかもしれませんよ。

ここ数年、余命が週単位やそれ以下であるがん患者の方を診ることが何度となくありました。

「助けたい」というよりも「苦しそうで見ていられない」という動機によるご家族からのご依頼であることが多く、こちらも必死で取り組ませていただいています。

大抵「眠るように、さして苦しむこともなく、病院からの宣告時期より長く」といったところまでは行けるのですが、本当に最期だとほとんどどうにもならず、「眉間のしわを緩めるのがやっと」のようなケースもあります。

気功師はどんなに腕が上がっても「それ以上の病気」というのは必ず、いくらでもあって思い上がりようがないのですが、がんの末期施療においては特にそれを痛感させられることが多いです。

そういった現場において気になっていることがあります。

末期施療をさせていただく患者さまは必ず「抗がん剤か放射線」の治療を受けていらっしゃるか「緩和ケアでモルヒネ」の治療を受けていらっしゃるかどちらかです。

前者は「より永く」を目的とされた治療ですし後者は「より楽に」を目的とされている治療です。ただ前者は強い副作用があって苦しまれますし、後者は「麻薬」ですので意識レベルが低下してしまいますし、やはり強力な副作用があります。

ですのでどちらにせよ施療の中心は「副作用の緩和」になってしまいます。前者ではそれにより苦痛が軽減されますし、後者では意識レベルの低下をある程度食い止めることができます。

問題だと思うのは病院においては「より永く」と「より楽に」が「選択制」になっていることで、「これって対立概念なのかなぁ」「本当は『より永くより楽に』が大事なのではないかなぁ」という疑問はいつも抱いています。

いわゆる「がん難民」といわれるのもそこのところでどちらを選んでよいかわからない状態が発生しているからではないかなぁ、と思います。

「じゃあ両方やるのか」みたいな話でもないので難しいのですが、本来的には「両立を目指すのが筋」であるという認識は広まって欲しいなぁと思います。

すごいホームページ見つけた・・・・・

「重森弘充のサイト」http://sigemori.96-d.jp/

気功師名と最寄り駅以外全部私のホームページのパクリ。

ある意味光栄ではあるんだけど、日本AST協会本部に登録もしていないみたいだし、何者なんだろう。

尤も、私は自身の実力に鑑みて「これ位書いても大丈夫かな」って配慮しながらホームページを作っているので、未登録レベルの人がパクっても火傷するだけだと思うんだけどなぁ。

結局パクリだから住所も電話番号も載せられないものしか作れなくなっちゃっているわけだし、正々堂々とやったほうが良いと思うんだけどなぁ。

とりあえず迷惑なんで、作り変えてくれるまでは掲載しときます。