大倉崇裕著『福家警部補の挨拶(創元推理文庫)』『福家警部補の再訪(創元推理文庫)』『福家警部補の報告(創元クライム・クラブ)』を続けざまに読む。


これ、来年檀れいさんが主演するドラマテレビ『福家警部補の挨拶』の原作なんです。
なので予習ニコニコと思って手に取ったのでした。



読んでいて一番思ったことは
これはとっても映像向きの話だなって。
刑事コロンボスタイルな倒述式なんです。



なので個人の心情よりも謎解きがメイン。
こういうミステリを読むときの私は
全くトリック等を一緒に考えながら読む人間ではないので
さーっと読んでしまうのですよ。


勿論、犯人については色々書き込まれてはいるのですが
主人公の福家警部補についてはあまり書かれていなくて。

眼鏡をかけていて、警察官には見えない風貌。
美人という表記はないけれど
どこか印象的な人。

そして、いつも探し物をしているぐらいかなぁ。
大きな特徴は。

徹夜をし続けてもけろりとしていて
あとお酒お酒にも強いんだよね。


まぁ、巻数を経るにつれて
そのパーソナリティもちらほら散見してくるとは思いますが
なんていうのかな。
まだ例えば「相棒」の右京さんのように
感情的な部分っていうのはほとんど出てこなくて。
淡淡と推理を進めてくんです。

なのでまだ福家警部補には感情移入しきれないというか。
このあたりがドラマではどのように解釈され
檀ちゃんがどんな肉付けをしてくるか楽しみです。