今日は、タカダスペシャル２の再入荷の案内に加え、想定外の改良があったことについてもお知らせいたします
タカダスペシャル２は、私の偏執狂とも呼べる理想から出来上がりました。５年前、現在でいうブレンダーが欲しくて色々とあたってみたのですが、当時はどこに聞いても「そんなのはないですよ」の一点張り。ハサミの形状を話すと「トリマーが何に使うんですか」と訝しげな対応でした。今はどこも「ブレンダーあります！」なのに
それで、ボソボソとネットで探してやっと見つけたのが海外のブレンダー。初めて９インチのブレンダーを手にした時は嬉しくて、自宅でDVDを観ている時でさえハサミを手放さなかったくらいです
その後も、何丁か輸入して使っていましたが、私が最終的に求めている効果を発揮できるハサミは見つけることができませんでした
。ハサミも相性ですからね。
「仕方がないと思うことが我慢」。そう自分に言い聞かせて妥協したハサミで仕事をしていたのですが、やっぱり精神的に耐えられませんでした。そこで、無いなら作ったほうが早いと思い、特注で作ることにし、現在に至ります。
このハサミを製作するのにあたって、私の店舗と製造工場との間に入っていただいている職人がいます。私が専門学生の頃からの付き合いで、いつもよくしていただいています。そして今回、再注文の際に、その職人のご厚意により、私が想定していなかった「タカダスペシャル２」の改良が行われました。おそらく、これ以上の追求はできないだろうというレベルです
しかも、その改良にあたって、私の代わりに遠い県にある工場まで足を運んでいただいて、フェイストゥフェイスで要望を伝えてくれました。しかも自分の仕事が休みの日を使ってですよ。あの方こそプロフェッショナルだと思いました。
出来上がって私の店舗に納品された商品は、一見、何も変化ない状態でしたが、使ってみて「これはいい！」と感動しました。ハサミをワンストロークしただけで、トリミングの広がりを感じ、それと同時に、仕事の要諦は「人」であり、あらゆることにおいて「可能性は未知」だと改めて感じた日でした。
■ タカダスペシャル２（７インチ） 43,000円➕税