日本の鎖国を「賢明」と評した哲学者カント | 真田清秋のブログ

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 「日刊ゲンダイ」4月22日付、孫崎享氏の「日本外交と政治の正体」より:

 

『ドイツの哲学者カント(1724〜1804年)が近世最大の哲学者であることには異論がないだろう。1795年に出版された政治哲学の著書「永遠平和のために」は、欧州各国が今のような平和的な関係を築き上げていくうえで「貢献」したことも多くの人は知っている。

 だが、「永遠平和のために」の中で、日本の鎖国を「賢明であった」と評価しているのを知っている人は果たしてどれだけいるだろうか。カントは著書の中で、こう書いている。

▽我々の大陸の文明化された諸国家、特に商業活動の盛んな諸国家の非友好的な態度をみると、彼らが他の土地や他の民族を訪問する際に(訪問することは彼らにとってそこ征服すると同じ意味するが)示す不正は驚くべき程度に達している、

▽米国、黒人地方、香料諸島、喜望峰等は、それらが発見された時、彼らにとっては誰にも属さない地であるかの様であったが、それは彼等が住民を無に等しいとみなしたからである。

▽東インドでは、彼らは、商業支店を設けるだけだという口実の下に、軍隊を導入した。それとともに原住民を圧迫し、その地の諸国家を扇動して、広範な範囲に及ぶ戦争を起こし、餓え、反乱、裏切りその他人類を苦しめるあらゆる災厄を嘆く声が数えたてるような悪事を持ち込んだのである。

▽それゆえ中国と日本はこれらの来訪者を試した後で、次の措置をとったのは賢明であった(として鎖国に言及)。

<諸国家を扇動して、広範囲に及ぶ戦争を起こし、餓え、反乱、裏切りその他人類を苦しめるあらゆる災厄を持ち込んだ>ーーとは、まさに米国の中東政策そのものであり、朝鮮半島でも「諸国家を扇動して」、「災難」を持ち込もうとしている。

「米国は世界平和のため、あるいは地域住民のために行動している」と思っている人は、カントの著書であらためて読み直した方がいい。』

 

清秋記:

 15世紀から始まった、近代欧州の植民地主義の災厄は、20世紀の中頃まで続き、それに乗り遅れた遅れたアメリカが、現在の中東で時代遅れの見当違いの災厄を、世界警察と自負して展開していると言っても過言ではありません🎶

 故に、欧米の物質文明偏重から、東洋の精神文明時代を築いて、精神文明が物質文明をリードすることで、東西融合の世界の恒久平和の到来が天意であると確信します⭐️

 その意味で、日本国民の独立心と使命への覚醒が最大に大事になってきます⭐️

 

 それでは、皆様、御機嫌よう⭐️