前回は、できるだけ言葉に頼らない表現を
試みました。映像のみで勝負しました。
今日は、その正反対の作業です。
いろいろな音から映像を創ります。
みなさんの中で「音」とは何でしょうか。
日常生活には音にあふれています。
あまり好ましくない音は雑音や騒音、
リズムに乗った良い音は音楽になる。
無意識に、私たちは様々な音に囲まれて
暮らしています。今日ひたすらやって欲しい
ことは、様々な音を録音するということです。
撮る作業は楽しむようにしましょう☆
休みの比較的時間のとれる日に、家の中
から外までさまざまな場所で撮ってみます。
カメラは人間よりも音を均等に拾うので、
今まで聞こえなかった音も記録できます。
そして、帰宅後映像とともに記録した「音」
を聴いてみましょう。これらの音をなるべく
「ドラマチック」に受け止めてみます。
いろいろな発見があるはずです…。
例えば、…
①揚げたてのカツを頬張る音
②電車の異常を知らせるブザー音
③神社の鐘を鳴らす音
④突然吹く、風の音
⑤小鳥のさえずり
たくさんの例が挙げられると思います。
記録してきたこれらの音の共通点は一体
でしょうか。実は何の変哲のないことに思わ
れますが、1つ1つが小さな事件なのです。
逆の発想をしてみると、何らかの事件が
起きるときは必ずそこには音があります。
何も聞こえていない場合でも、心には何
かしらの音が聞こえてるのです。
上記の例で見てみると、揚げたてのカツ
を食べたという美味しさとの出会い。
電車が異常を感知して音を発した。
鐘を鳴らして、神様に祈りを捧げた。
突然の風が何かを知らせてくれた。
小鳥のさえずりで幸せな気分になった。
いずれの場合も、人の心が動いています。
これはちょっとした事件です☆
たくさんの記録をしたあとは、この「音」
からお話をつくっていけば良いわけです。
これらの事件を物語のスタートにするか、
あるいはクライマックスにするのか。
どちらでも良いと思います。
地球が動くとき、赤ちゃんがこの世に生を
受けるとき、合格に大喜びするとき、世界
の大切な瞬間に音は発生します。
よって、そのあとにやる作業はこれらの音
を「喜怒哀楽」の場面に当てはめていくこと。
音を印象的に聴かせることで観客の方々にも
魅力的な映像として見せることができます。
さあ、最後に音の印象的な聴かせ方です。
率直に申し上げますと、それまで発していない
音をつくっていくということです。大きな音、
高い音、低い音いろいろ試してみましょう。
音楽でも、印象に残る部分というのはそれ
までのリズムから調子が変化するとき、また
はサビの中でも際立つ高低音などが挙げら
れます。映像にもこれを活かしましょう。
さらには、それらの印象的な音に対する、
「人物の反応」を映すことも効果的です。
人が話す場面と同じくらい、反応する人
の表情やしぐさは大切なのです。
盛り上がる「音」のシーンはじっくりと時間
をとって見せていくようにしてみましょう。
いわゆる「見せ場」ですから、通常の時間
の流れとはちがうということを示します。
それによって、観客は改めてその「音」を
認識し再び印象的なものとして頭の中に
残り、心にも刻まれるということです。
場面の主役は「音」そのものです。
今日のまとめに入ります。
何気ない音から話を発想する今回…。
Ⅰさまざまな音を撮る
Ⅱ喜怒哀楽に当てはめてシーンを作る
Ⅲ印象的な聴かせ方や人物の反応を作る
一番盛り上がる場面さえできれば、あとは
それに向かって逆算するようにシーンを
組み立てていけば良いのです。もちろん、
音を撮らなくても、耳をダンボにしてみる。
そうしてふとした音を聴いてもらうことで
様々なアイディアが浮かんでくるはずです。
「音は事件だ!」これを頭に入れて聴覚を
フルに発揮してみてください。
今日はここまでにしておきましょう。
試みました。映像のみで勝負しました。
今日は、その正反対の作業です。
いろいろな音から映像を創ります。
みなさんの中で「音」とは何でしょうか。
日常生活には音にあふれています。
あまり好ましくない音は雑音や騒音、
リズムに乗った良い音は音楽になる。
無意識に、私たちは様々な音に囲まれて
暮らしています。今日ひたすらやって欲しい
ことは、様々な音を録音するということです。
撮る作業は楽しむようにしましょう☆
休みの比較的時間のとれる日に、家の中
から外までさまざまな場所で撮ってみます。
カメラは人間よりも音を均等に拾うので、
今まで聞こえなかった音も記録できます。
そして、帰宅後映像とともに記録した「音」
を聴いてみましょう。これらの音をなるべく
「ドラマチック」に受け止めてみます。
いろいろな発見があるはずです…。
例えば、…
①揚げたてのカツを頬張る音
②電車の異常を知らせるブザー音
③神社の鐘を鳴らす音
④突然吹く、風の音
⑤小鳥のさえずり
たくさんの例が挙げられると思います。
記録してきたこれらの音の共通点は一体
でしょうか。実は何の変哲のないことに思わ
れますが、1つ1つが小さな事件なのです。
逆の発想をしてみると、何らかの事件が
起きるときは必ずそこには音があります。
何も聞こえていない場合でも、心には何
かしらの音が聞こえてるのです。
上記の例で見てみると、揚げたてのカツ
を食べたという美味しさとの出会い。
電車が異常を感知して音を発した。
鐘を鳴らして、神様に祈りを捧げた。
突然の風が何かを知らせてくれた。
小鳥のさえずりで幸せな気分になった。
いずれの場合も、人の心が動いています。
これはちょっとした事件です☆
たくさんの記録をしたあとは、この「音」
からお話をつくっていけば良いわけです。
これらの事件を物語のスタートにするか、
あるいはクライマックスにするのか。
どちらでも良いと思います。
地球が動くとき、赤ちゃんがこの世に生を
受けるとき、合格に大喜びするとき、世界
の大切な瞬間に音は発生します。
よって、そのあとにやる作業はこれらの音
を「喜怒哀楽」の場面に当てはめていくこと。
音を印象的に聴かせることで観客の方々にも
魅力的な映像として見せることができます。
さあ、最後に音の印象的な聴かせ方です。
率直に申し上げますと、それまで発していない
音をつくっていくということです。大きな音、
高い音、低い音いろいろ試してみましょう。
音楽でも、印象に残る部分というのはそれ
までのリズムから調子が変化するとき、また
はサビの中でも際立つ高低音などが挙げら
れます。映像にもこれを活かしましょう。
さらには、それらの印象的な音に対する、
「人物の反応」を映すことも効果的です。
人が話す場面と同じくらい、反応する人
の表情やしぐさは大切なのです。
盛り上がる「音」のシーンはじっくりと時間
をとって見せていくようにしてみましょう。
いわゆる「見せ場」ですから、通常の時間
の流れとはちがうということを示します。
それによって、観客は改めてその「音」を
認識し再び印象的なものとして頭の中に
残り、心にも刻まれるということです。
場面の主役は「音」そのものです。
今日のまとめに入ります。
何気ない音から話を発想する今回…。
Ⅰさまざまな音を撮る
Ⅱ喜怒哀楽に当てはめてシーンを作る
Ⅲ印象的な聴かせ方や人物の反応を作る
一番盛り上がる場面さえできれば、あとは
それに向かって逆算するようにシーンを
組み立てていけば良いのです。もちろん、
音を撮らなくても、耳をダンボにしてみる。
そうしてふとした音を聴いてもらうことで
様々なアイディアが浮かんでくるはずです。
「音は事件だ!」これを頭に入れて聴覚を
フルに発揮してみてください。
今日はここまでにしておきましょう。