メモ 立教大学 ラグジュアリーブランドマネジメントビジネス MBA シンポジウム | 高卒流MBA的ブランド育成ブログ

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「ブランド戦略コンサルタント」という立場で更新していきたいと思います。主に「マーケティング」「ファッション、ライフスタイルビジネス」「流通」「ネットビジネス、広告」「ブランディング、プロモーション」「経営戦略」「経済、社会」「中小企業診断士試験」について

本日、立教大学主催の下記のシンポジウムに参加してきました。


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概要は以下になります。


《ビジネスデザイン研究科》
公開講演会「ラグジュアリーブランド・マネジメント開講記念シンポジウム:ラグジュアリーブランド・ビジネスの可能性と戦略的意義」

http://www.rikkyo.ac.jp/events/2011/11/9866/


【以下、メモ】

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<パネリスト>


井波博氏

ブルガリ・ジャパン株式会社リテール部ディレクター

立教大法学部→株インターナショナルサンモトヤマ→ジョルジョアルマーニジャパン株→クリスチャンディオール株 


猶原明人氏

LVMHジャパン株エグゼクティブアドバイザー

同志社大商学部→高島屋


斎藤和弘氏

フリーランス編集者

東大文学部→平凡社(ポパイ副編集長 ブルータス編集長)→コンデナストパブリケーションズジャパン代表 兼 VogueならびにGQ編集長


酒井 としお氏

株バリージャパン代表

一橋大商学部→伊藤忠→ジョルジョアルマーニジャパン代表→株コンドットーレ 代表→株グッチグループジャパン イブサンローランディビジョンCEO→株リステア→株コンドットトーレ 取締役として復帰 


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ラグジュアリーブランドビジネス 定義は確立していない

国内 1996年 ラグジュアリーブランドのピーク (2004年 ピークの説も カジュアルブランド含む)

モノ→ライフスタイル消費へ(若者中心)

大きなグループ 4つ→LVMH(2兆5千億円)、リシュモン(8000億円)、PPR(6000億円)、アルマーニやエルメス等


1996年から ルイヴィトンが1位をキープ (1980年からトップ20はほとんど変わらず)


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<パネルディスカッション>


■ラグジュアリブランドビジネスおもしろい?

斎藤氏 →不思議な世界 体感しないとわからない 能力的にすごい人はいないけどパッションがすごい

消費者→あこがれ→1990年 手が届いた →ファスト消費 経営者が変わってきた ビジネスライクに


田居氏→他業種から参入が増えてきた


井波氏→むずかしさ 外資系企業 本国のストラテジーがよく変わる 自分自身との葛藤 マーケットをどう変えていくか 


猶原氏→むずかしさ 最高の商品→ロケーション サービス で売っていく 継続できる会社がビジネスをやっている(10年、20年、100年) 

楽しい →すばらしいものに触ったとき


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エターナルブランド (国がかりで進める) 5つ (たぶんエルメスも入ってる?)


ラグジュアリーブランド→ホテル、車も含まれる


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■他の業種にどんなメリットが? 

井波氏 →マーケティング マーケットインではなくプロダクトアウトの大切さ イメージの大切さ 値段を維持しつつ高品質 他業種でも取り入れられるのでは?


斎藤氏 →雑誌のブランディングを考えてきた ラグジュアリーブランドとはなにか 非常に参考になった ブランドとは (差を作りましょう 競合を作ってはいけません) ベンチマーク 単価 一番高い

雑誌→クライアントにたいしてどういうサービスができるか 


酒井氏 →サービスが出てくる 内容 他業種も参考になるのでは


猶原氏→最高の人材 ラグジュアリーブランドは世界のことを考えている IT、金融 と共通する部分 MBAのケースで多い 組織の作り方、教育、経営 いいものを作るのに対する投資


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■求める人材は?


井波氏 →語学 外資系のスチュアーデスが一番できないレベルだった 商品、店、ディテールが好きな人


斎藤氏→面白い人が多い 語学 外資系 ヘッドクオーターとの中間にいる 本社、日本社 縦に並ぶ ①本国のいうとおりは× ②日本は特殊な場所なのでできないも×


酒井氏 →ファンクションに求める特殊性 旬の時に次にどうするかを考えている人材 経営層にいくには→最初からラグジュアリーブランドに入っては× 異業種から社長へ抜擢されるようにならないと


猶原氏→英語は必須 グローバルな視点 常にチャレンジングであれ 柔軟であること 打たれ強い 女性の方が当てはまるのでは? 外資系 PRはほとんどが女性


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■ 今回の学科の期待


猶原氏 →MBAコースは必要 日本は少ない 特にファッション経営

酒井氏 →ラグジュアリービジネス トップのポジションを狙うならMBA

斎藤氏 →ファッションの題材で講義するとたくさん学生が集まる 今が旬


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■ 質問


・ブランドの広告 どういう関係を築いていく?

斎藤氏 →雑誌のビジネスモデル 広告


・企業経営はどんな役割?

猶原氏→ルイヴィtトン →マークジェイコブス 彼がコンセプトを決める そこからマーケティングチームがある デザインを補佐 →PRチーム ファッションショーに出る


ルイヴィトンはダイレクトなリテイルビジネスをやっている 販売者でもある→サプライチェーンマネジメント


・ブランド再生について

斎藤氏 →マーケティングがいても 居ないフリをする


・海外ラグジュアリーブランドから見た日本のマーケットは?

斎藤氏 →投資はしない(これから伸びることはないから) しかし効率が良いので退かない 日本のカスタマー ロイヤリティが高い 投資は中国 しかしブランドのヒストリーに興味を持つかが不安


世界 ラグジュアリー20兆円 今年で中国は10%ぐらい占めるのでは?


・百貨店の今後の取るべき戦略は?

猶原氏 →1998年から売上が落ちてきている 30%以上 ロイヤリティ顧客を持っている 土地が高くない 利益率が低くなくなってきた 


カテゴリビジネス →小分けできる


駅、駅近 、ファッションビル などにも進出?


コスメなど、ECなど


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【所感】


今回、パネリストの方が、それぞれのブランドの現役の経営者層なので具体的な戦略レベルの話まで聞けなかったのは少し残念だったが、総じてなかなかおもしろい話が聞けた。


パネリストが商社、マスコミ(雑誌)、小売(百貨店)、メーカー の構成も それを意識しながら見ていたので興味深く拝見させて頂いた。


最後に大学卒じゃなくても、専門学校卒でも今回の学科に関して門戸を開いているというのを強調されていたのは印象に残った。 これは、おそらく服飾系専門学校を卒業した人を対象にしているのではないかと思われる