マート 桃屋 辛そうで辛くない少し辛いラー油 シリコンカップ スーホルムカフェバッグ ブログ | 高卒流MBA的ブランド育成ブログ

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「ブランド戦略コンサルタント」という立場で更新していきたいと思います。主に「マーケティング」「ファッション、ライフスタイルビジネス」「流通」「ネットビジネス、広告」「ブランディング、プロモーション」「経営戦略」「経済、社会」「中小企業診断士試験」について

1月6日 の日経MJより


光文社の月間女性誌「マート」の読者が、様々な商品のヒットの火付け役になっているとのこと。

雑貨、食品、家電などを誌面やネットで紹介。


【マート発 ヒット商品】

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アクタス 「スーホルムカフェ」のバッグ

日本アクセス 桃屋「辛そうで辛くない少し辛いラー油」

貝印 「シリコンカップ」などお弁当関連グッズ

パナソニック 家庭用パン焼き機

P&G 衣料洗剤「ボールド」、柔軟材「ダウニー」


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マート 発行部数 17万部 生活情報誌としては後発 「オレンジページ」や「レタスクラブ」の3分の1から半分程度


それでも流通各社が注目するのは

「自ら進んで商品の良さを発掘し、自分達が楽しむ姿を誌面やブログなどで積極的に発信する消費者をデータベースとして抱えているから」


マートのもうひとつの強み

ひとつの商品を切り口を変えては繰り返し取り上げる「企画の反復が生む商品育成力」


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なろほどって感じです。

読者とマート、そしてメーカーが密度の高いコミュニケーションを取っている事により、同誌のビジネスモデルが

成り立っているのですね。


言ってみれば、宝島社とは逆の戦略。

宝島社のSWEETなんかは、常に新規顧客を意識し、人気の記事などを定番化しない戦略。

付録によって価格の弾力性を付ける。読者に興味のある付録の時に買ってもらおうという戦略。


しかし、「マート」は、既存顧客との関係を大事にし、ブログなどを通して密接なリレーションを図っていく。

コンテンツにも反映。同じ商品を切り口を変えて繰り返し紹介したりする。


メーカーも、同誌の持つデータベースをマーケティングに利用している。

これから、食品メーカーや他の消費財メーカーなんかのマーケティング手法、雑誌社のビジネスモデルが大きく変わってくるかもしれません。