株式会社になりたい!!!
新会社法の施行を5月に控え、私達にも大きく関わりのありそうな登記手続きについて、いくつか確認しておきたいと思います。
以前の記事 でも述べましたが、現在の有限会社を株式会社にするには、新たに登記が必要です。
まず、株主総会で商号変更、つまり定款変更の決議をとります。
「私達はこれまで○○有限会社と名乗っていましたが、これからは○○株式会社としたいと思います。定款に、『当会社は○○有限会社と称する』と記載されていますので、これを『当会社は○○株式会社と称する』と変更しますが、よろしいでしょうか」
と言った具合ですね。
登記に必要な社内的手続きはこれだけで株式会社へ移行することができます。
その後、株式会社設立登記の申請と有限会社解散登記の申請を行います。
今の状態で組織変更したほうがコストが抑えられるのではないか?
というギモンが残りますが、組織変更登記は手続きもややこしいですし、費用も6万円と組織変更時と変わりません。(但し、資本金の額によって変動します。)
ただ、以前にも述べましたように、有限会社のままにしておくのも一つの選択肢です。
株式会社にするとその分縛りが出てきます。
その縛りによって、債権者からの信頼も得ることができるわけですが・・・
さらに有限会社から株式会社へ移行するだけと言っても、例えば会社の名前が印字された封筒や名刺も変えなければなりませんし、有限会社として他社と契約していた契約形態も変えなくてはいけない場合が生じてくるなど、色々とコストがかかってくることでしょう。
いずれにしても慎重な選択が必要なことは確かです。
次回は確認会社から株式会社への変更手続きについて。