不思議な関係性 | きえぇぇぇぇのブログ

きえぇぇぇぇのブログ

このブログでは
自分の好きな事、思った事を
何も気にせず書いていくつもりです。

お気に召された方は
ひとつ宜しくお願い致します!

私は大学生のころ
月に何度もライブハウスに行って
インディーズのバンドを見ては
本人達に直接メールで
正直な感想を送っていました。
いいことも、よくないことも。
いわゆるダメ出しですね。

なんて生意気でしょう。
でもお金払ってるし
と思って遠慮なく伝えてました。

そもそも売れたいなら
お客さんにアンケートとって
意見を聞いて改善していくべき
って思ってました。
それは今も変わらないけれど。

でもね
10歳も歳下の小娘から言われたら
腹立ちますよね。
でも怒らず受け入れてくれる
大人に方々でした。 

しかし、だからと言ってすすんで
「またダメ出ししてね」なんて
言ってくる人はいませんでした。
だからいつしか
感想メールという名の
ダメ出しメールはやめてしまいました。


ところが。


私の知り合いのバンドマンの中で
1人だけ
私の長文ダメ出しメールを
喜んで待ち
そして自ら頼んでくる人がいます。


地元の後輩のZ君です。


地元とはいえ7歳年下で
学校などでの接点はありませんが
音楽と地元を愛することが
2人の共通点なのでしょうか。
彼が小学生の頃からの腐れ縁です。

彼の初めてのバンドから10年ほど
ずーーーーーーっと
彼の成長とともに
彼のライブを見続けています。
それはもう、姉のように母のように。


10年ほど私は
彼のライブを見るたびに
いいことも、悪いことも、
長々とメールを送っていました。
やはり若いうちは
悔しいからか返信がないことも
ありましたが
それでも次のライブには
必ず声掛けてくれて。
見返したいと
思っていたのでしょう。



さかのぼれば。


彼が高校生になり私は大学生で
彼が学校行かなくなって
バンドもすぐやめちゃうし
バイトもすぐやめちゃうし
母親とも合わず帰りたくないしで
これはやばいなーと思った私は。
唯一当時の彼が
自作の曲作りにハマってたので
私の家来てパソコン使っていいから
打ち込みで曲完成させてみたら?
と提案してみました。
すると喜んで来て
友達のK君と2人で
私のうちでやってました。


それからも彼らのライブは
年に数回だけど
見に行っては
長文感想メールを送っていました。


あれから7年くらいでしょうか。
K君は先々週のMステに出演したほど
出世しました。
もちろん録画して見ました。
Z君は新木場スタジオコーストという
立派な会場でのフェスの
前座を務めました。
チケット売り切れで見れなかったけど。


そんなZ君とK君が2人でやっている
バンドがありまして
奇しくも先日私の誕生日に
ライブがあり誘ってくれたので
行って来ました。


もう十分立派に成長した2人を見て
感動しました。
ほとんど完成されたものを見せられて
誇らしく思いました。

2人とも忙しそうだったので
挨拶だけして帰ろうと思いました。

ここからは会話。

(私)
K君久しぶりー!
Mステ録画して見たよ〜
感動したよ〜
(K君)
まじっすか!おおすげぇ!
そうですよね〜あの頃から考えたら
こんな大きくなりました(笑)
ありがとうございます!
(Z君)
きえさん、
いつものやつ、長いやつ、
期待してるんで!

(周りの人がいつものって何だ
と突っ込む)

(私)
あの長いやつ?!(笑)
本当に?!
(Z君)
そりゃそうっすよ!

(確かにMCで
今日のライブは特別で
朝5時に目が覚めて
そのくらいの気合いで来てます
って言ってたなぁ)

(私)
わかった!
長いやつ覚悟しといてね(笑)


そんなやりとりがありました。
そして先ほど
引くほど長文の感想を送りました。
9割いいことでした。
彼にとっては逆に物足りないかもな。


それにしても
私の長文ダメ出しメールを
自ら求めてくる彼は
私が知る中で1番の
真っ直ぐな人なんだと思うし
尊敬しています。

彼と私の関係は
友達でも恋人でもなく
姉弟のようでもあり
師弟のようでもあり
バンドメンバーのようでもあり
不思議な関係性です。


私にとっては
かけがえのない
大好きな後輩です。
こんなに特殊な縁は
他にはありません。

出会いって不思議。
彼も私もきっと
お互いの存在がなかったら
違う人生を歩んでいたんだろうと
そう思わざるを得ない
深い関わり合いです。


私と彼は社会性も性格も価値観も
かけ離れていて
何でこんなに長いこと
付き合いがあるのかと
本当に不思議に思うし
周りからも指摘されますが
結局昔も今も
2人とも性格が変わらない。
そこが2人の似てるところかな。
出会った頃にはもう2人とも
人格が完成していた者同士
だったのかもしれません。