乳児であっても、子どもは自分の持って生まれた素質がちゃんと表れています。
もっともよく分かるのは2~4歳児くらいでしょうか。
先日親子セッションを受けてくださったBさん親子。
息子さんは2歳半なのですが、お母さんからこのような悩みを打ち明けられました。
「うちの子、小さいのに頑固で…。
なんでも自分でやりたがるんですが、うまくできないので手を出すとすごく怒るし、『お片付けしてね』と言っても、まったく聞かないし。
本当に、このままどんな大人になるんだろうと思って心配です」
息子さんは「完璧主義」の性格タイプでした。
そして、能力適正では「スペシャリスト」が高い。
スペシャリスト能力は、職人能力ともいわれているんですが、息子さんはその中でも「頑固職人」のタイプ。(そりゃ、頑固だわ…)
お母さんが心配する気持ちも、同じ母の立場として痛いほどわかります。
でも、息子さんは素質そのもので、今色んな学びをしているんですね。
なんでも自分でやりたがるのは、完璧主義の性格タイプの特徴です。
そして、手を出して怒るのは、小さいながらも自分でシュミレーションをして、段取りをつけているから。
お母さんが、「そういえば、よく独り言のように『次は○○~』とか言ってます」とおっしゃっていました。
ね、シュミレーションしてるでしょ?(笑)
お片付けをしないのは、まだシュミレーションが終わってないから、と考えられます。
でも、ひとつ気になったことが…。
「お母さん、○○くんが何かしたとき、褒めてらっしゃいます?」
「当然、よいことをしたときは褒めていますよ~」
「どんなふうに?」
「口でえらいね~、できたね~とか…」
実はこの完璧主義のタイプは、大げさなくらい褒めて褒めて褒めたおす…くらいの言葉を欲しがるんです。
やったこと以上の評価や感謝を受けないと前進できないタイプ。
そして、できないことがあると自分自身が一番イラ立つんです。
なので、「なんでこんなことができないの?」といった言葉はNGワード。
「頑張ったね~!ここまでできてすごいね!次はきっと全部できるよ」と、認めて頑張ったことを褒めてあげることで、次への意欲がパワーアップします。
お片付けをしないのは、シュミレーションが終わっていないからか、もしくは「やったところで、お母さんは褒めてくれない、片づけ方が悪いと怒るから嫌だ」と思っているかも知れません。
このタイプの子どもさんには、「~しなさい」とか「~してね」という言い方ではなく、最初に「お願いがあるんだけど、いいかなぁ?」とお願いしてください。
そうすると、大好きなお母さんのお願いを自分が叶えることで、いっぱい褒めてもらえる~と張り切ってやってくれますよ。
【素質分析担当:月野るな(家氏麻紀)】