昔のいりこ作りの目利きと、一手間でちりめん屋でもいりこ | 瀬戸内の小さな島にUターンでちりめん屋暮らし

瀬戸内の小さな島にUターンでちりめん屋暮らし

30過ぎて実家の瀬戸内の真ん中あたりの小さな島のにUターン。実家の網元により瀬戸内の美味のお届けの仕事や、田舎暮らしをお伝えします

煮干しいりこの続きです

にぼしいりこを仕入れても
すぐには製品にならない話ですが、、

そもそも

今は、ちりめんの石野水産

昔はいりこも作ってました
鮮度が命なのは昔も変わらずですが、
船が遅かったその時は
船上で茹でる大昔もありましたが、

写真はは割と最近なので
陸の工場
 

いりこをゆでるためにせいろに乗せてるところです
板みたいなのが”せいろ”
枠は木ですが、底は網状で水がきれるようになって

この状態のまま釜に入れます

写真はいりこですが
ちりめんも同じ製法
せいろに広げて
茹でて干す



この後の変遷としましては
せいろが
木ではなく
プラスチックに変更


いりこをせいろに広げる
せいろを積み重ねるのを
自動化

セイロは台車といわれる棚にさして
乾燥器に入れるんですが
アツアツのせいろを台車に挿入も
自動化してましたが

それでも
いりこを

本格的に作る

となると
工程を全自動
ゆでる釜の数を2倍、3倍にするのは必須
それでないと 
納得のいくものが作れない、、、、

 

 


やるかやらないかの選択、、

 


石野水産は
その選択の時
小さいので手間はかかるけれど、、

評判の良かった
ちりめんに特化と決めます


ほんの
10年ちょっと前の話です

けれどつくっていたからわかる
善し悪し
仕入れるとドーンと箱で届いて

うろこや、頭など、
​折れたのなどをふるって落とし、、

image
こういうのをせっせと
とり除く

選別の時につける
手袋もいりこの尾びれや、
骨などで穴があいて手も痛い、、

けれど、、
せっかくきれいにそろったいりこなのに、
こういうのがあるだけでもお客さんは残念


ひと手間かけると

image
ちなみに


割れたものもだしにもしますが、、

旬の秋ということもあって
風味も豊か!!

ガブットでもいいですが


更にさいて、
こんな感じに、、
image
おつまみに最適

広島県内の漁師町豊島ではこの裂いたのを
お寿司にも入れるようで
こうやってばらしやすい、大きめのいりこがよくでます、、
 

もちろん残った
ほねや頭は、だしを取らせて頂いてます。
image

 

お客様には出せないけれど
小さくても命最後まで大事に頂きます